「勇退」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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勇退(ゆうたい)

「勇退」とは「定年前や定年を機会に潔く仕事を辞める事」や「高い功績を残した者がその地位にしがみつかないで引退する事」です。同じ仕事を辞めるや離れる事でも「辞職」や「辞任」はネガティブな意味合いが強く、逆に「勇退」はポジティブな感じと受け取れます。もちろんネガティブに「勇退」を使う事もありますが、「辞職」や「辞任」よりはかなりマシですよね。

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勇退の意味とは

「勇退」の意味は以下の通りとなります。
 (1)定年退職や定年前に思い切りよく職業を辞めて退く事。潔く官を去る。
 (2)後進に道を譲る目的から自ら官職などを退く事。
 (3)高い功績を残した実力者や権力者が潔く役職を辞したり、後進に道を譲る為に引退する事。
「勇退」は「勇ましく退く」や「勇気を持って地位から去る」という事で、簡単に言えば「自ら仕事を辞める事」になりますが、より補足をすれば上記のように定年前や定年となって周囲が止めても思い切りよくスパッと辞めたり、ある程度のところで満足して後進に道を譲る事です。いくら重要ポストでも、いつまでもしがみつくと周囲に迷惑を掛ける事もあるので、それならスパッと一線を退くのです。その多くは、例えば実力ある政治家であったり大企業の要職者などに対して周囲が用いる表現で、自ら「勇退」とすると実力者であると認めたようなのであまり好ましくありません。一方では問題あった実力者を体よく辞めてもらう際にも、「勇退」と表現して波風立てずに退いてもらう場合もあります。本人としてはまだ仕事ができると思っているのに、突然「勇退」と言われればそれは「クビ」や「お役御免」と同じになるので、非常に腹立たしい言葉にもなります。

勇退の由来

「勇退」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては古代中国の唐代漢詩集「三体詩」の注釈書で室町時代に作られた「三体詩幻雲抄」などに文言が記されています。

勇退の文章・例文

例文1.あの男はこれだけ問題が大きくなり父親など周囲からは勇退を迫られると激高し、夜な夜な森公園に出掛けては除草剤を撒き散らして気持ちを落ち着かせていそうだ。
例文2.しがない万年平社員なので勇退を迫られる事もないし、誰かの勇退にショックで心が揺れ動く事もない。
例文3.大物お笑い芸人よりも、変顔や大食いしか存在価値がないYouTuberこそいい加減に大金も稼いだだろうし一刻も早く勇退してもらいたいものだ。
例文4.我々氷河期世代は勇退など無縁で40代や50代になれば自然とリストラ候補にあがり、これを笑うZ世代はさらに過酷な未来が待っているのになぜか自分は平気だと謎の余裕をもっている。
例文5.北の将軍やプーチンは生涯現役なのか勇退をする気配すらないが、そんな助言をしたら殺されるから周囲は何も言えないだけで独裁者とは実に厄介で迷惑極まりない。
「勇退」を使った例文となります。

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勇退の会話例

  • 俺もあと10年ぐらい働いたら、勇退でもしてノンビリ暮らすよ。

  • 勇退じゃなくてクビでしょう? それか逮捕からの解雇ね。

  • 厳しい冗談言うなよ。でも、もしかしたら、逮捕からの収監もあり得るな。

  • とにかく退職しても翌日からバイトでも何でもして働いて下さい。

夢の隠居生活を望む夫と、生活苦から呑気な老後を許さない妻という内容です。

勇退の類義語

「勇退」の類義語には「辞任」「辞職」「退陣」「引退」「一線を退く」「退役」「退職」「リタイア」「隠居」「悠々自適」などの言葉が挙げられます。

勇退の対義語

「勇退」の対義語には「更迭」「解任」「降格」「しがみつく」「現役」「健在」「復帰」「デビュー」「現職」などの言葉が挙げられます。

勇退まとめ

仕事を辞めるという意味の「勇退」ですが、重要ポストを自らの意思で退いたり後進に道を譲る目的から仕事を辞める場合で使う表現となります。ですから、政治家や権力者などの大物に対して「勇退」とする場合が多くなりますが、もちろん一般人が使っても問題ありません。しかし、ある程度の功績を上げた者に使うのが相応しい感はあります。

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