十二単(じゅうにひとえ)
即位礼正殿の儀で皇后さまが十二単を纏って御帳台に立たれたことで話題にもなりどのような着物かイメージしやすくなった方も多いのではないでしょうか。実は十二単は12枚布などを重ねてきているから十二単と言われているのではと勘違いされる方がいますが、実はそういうわけではないんですよ。歴史の教科書でも紹介されるように平安時代の装束となりますが、それはどういった立場の方が着るものなのでしょうか、またなぜそのように何枚も着られるのでしょうか。これから解説していきたいと思います。
十二単の意味
平安時代の貴族・皇族の晴れの装束を十二単と言います。
12枚ではなく8枚の構造となっています。
江戸時代後期まで女性が公の場に出て儀式に参加することはほとんどありませんでしたが、対象の即位礼の時に「五衣唐衣裳(いつつぎぬからぎぬも)」という正式な名称が決まりました。
十二単の由来
名前の由来は実は今だに解明されていませんが、たくさんという意味がある「十二分に」という言葉が元になったと考えられています。
貴人に仕える女房が着る装束であるため「女房装束」と呼ばれたと言われています。
十二単の文章・例文
例文1.皇后さまの十二単姿はとても麗しい
例文2.十二単はとても重いらしい
例文3.昔の貴族は十二単のように綺麗な装束を纏っていた
例文4.娘がいつか結婚式で十二単を着るのだと夢を語った
例文5.十二単を纏った皇后さまは美しいと祖母は涙を流していた
十二単を使った分の例になります
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十二単の会話例
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即位礼正殿の儀、見たか?中継でだけど、つい見入っちゃったよ
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私も中継だけど見たわ、皇后さまの十二単姿本当に美しかった
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ああ、俺のお母さんもおばあちゃんも釘付けになってたよ
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私のおばあちゃん泣いてたなぁ
十二単を纏った皇后さまについての会話になります。
十二単の類義語
類義語には「唐衣裳(からぎぬも)」「十二單」等の十二単の別の言い方が挙げられます。
十二単まとめ
平安時代の装束で貴族が着るものであるということはおそらくほとんどの方が知っていることだと思いますが、常に切るわけでなく儀式のある時に着るということや十二単の正式な名前が五衣唐衣裳であることはあまり知られていないように感じます。
どんなに重いものであっても美しく高貴であることを表す着物を着ることに当時は意味があったのですね。