千載一遇(せんざいいちぐう)
「千載一遇」と聞くと、その後には”チャンス”や”出会い”という言葉が思い浮かびませんか? 本来はチャンスも「千載一遇」の意味の中に含まれる二重表現となりますが、それを気にしている人は少数派でしょう。四文字熟語として使い勝手も良く言葉の響き良く、何より若い人ウケしそうな意味を持つ「千載一遇」についての解説となります。
千載一遇の意味とは
「千載一遇」の意味は以下の通りとなります。
(1)千年に一度ぐらいの非常に稀な出会いや機会。
(2)滅多に訪れない、素晴らしい出会いや好機。二度と訪れない恵まれたチャンスが到来。
「千載一遇」は中国から伝わった故事成語・諺で、”載”は年という意味で「千年」、”遇”は出会い、思いもしない出会いとなり、「一遇」で一度の出会い、一度の思いがけない出会いとなります。ですから、本来は素晴らしい人(偉人など)との出会いが「千載一遇」ですが、現在は拡大解釈をされ、あらゆる機会でのチャンス到来や、比喩として悪い事でも使う場合があります。しかし、通常は素敵な異性との出会いなどに使うケースが多いですし、望ましいのではないでしょうか。
千載一遇の由来
「千載一遇」は、古代中国の文人・歴史家の袁宏(えんこう)による「三国名臣序賛」には、「〜千載の一遇は賢智の嘉会なり」という一文が含まれています。
千載一遇の文章・例文
例文1.妻との出会いは高校時代の同じクラスになった事で、千載一遇と思い何度も声をかけて結ばれた。
例文2.野球で凄いスラッガーが打席に入ると、千載一遇のチャンスが何度も訪れてしまう。
例文3.一日に何度も悪い事に遭遇する私のような男も、ある意味で千載一遇の星の元に生まれたのだろう。
例文4.面倒見が良い上司と出会えたのが、サラリーマン人生における千載一遇な機会だった。
例文5.毎回宝くじを購入する時は、これが千載一遇のチャンスだ。人生に期待するしかない等と自らを鼓舞するが、結局は外れる。
「千載一遇」を使った良くある例文の紹介です。
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千載一遇の会話例
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千載一遇って、1000年に一度ぐらいの出会いや好機って事だよね。
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うん、そうだよ。だから、滅多に起こらない事に使うべきだよね。
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でも、実際には頻繁に使われる言葉になっているよね。
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そうだね。そう言えばこの間、千載一遇のチャンス! という怪しいメールが来て、思わず笑っちゃった。だって、あなただけ特別みたいな文句を、不特定多数に送っているんだもんね。
「千載一遇」の意味を確認する流れから、迷惑メールへの会話へと展開していきます。
千載一遇の類義語
「千載一遇」の類義語には、「一期一会」「二度とない」などの言葉が挙げられます。
千載一遇まとめ
「千載一遇」は、人生が100年としてそれをさらにオーバーな表現に敢えて例え、千年間でも一度会えるか、又は有るかどうかの好機が訪れたという意味として使う四文字熟語です。本来は、それぐらい滅多にない機会に対して使うのですが、実際には多少の好機でも良く使われる人気高く親しみがある言葉となっています。