千鳥(ちどり)
「千鳥」とは「多くの鳥」や「無数の鳥」や「チドリ科の鳥の総称」です。「千鳥」は読めるけど実はよく意味が分からない言葉ではありませんか? お笑い芸人のイメージや酔った人の歩き方がどうしても強く、本来の意味は何なのかと考えてしまうと思います。そんな「千鳥」の解説をさせて頂きます。
千鳥の意味とは
「千鳥」の意味は以下の通りとなります。
(1)多くの鳥。無数の鳥。ももどり。百千鳥。
(2)全長17センチほどのチドリ目チドリ科の「コチドリ」や全長20センチほどの「イカルチドリ」などチドリ科の鳥の総称。
(3)向き合った踊りの列で左右が交互に縫うように入れ替わり踊る事。
(4)イチイ科の常緑低木の香木「伽羅木」(きゃらぼく)。
(5)紐や糸を交互や斜めに交差させる「千鳥掛」の略語。
(6)酒に酔いふらふら歩く「千鳥足」の略語。
(7)吉本興業に所属する大悟とノブが結成したお笑いコンビ名。
「千鳥」は実に様々な意味があり、上記以外にも杭などを打ち込む際に縦横を揃えないやり方の建築用語に狂言や小説などの作品名や地唄の曲名などでも使われています。また、若い世代やお笑い好きからすると吉本興業に所属する漫才コンビという印象も強いですが、一般的には「多くの鳥」や「色々な鳥」や「チドリ科の鳥の総称」となります。要するに空を飛び交う大勢の小鳥のような集団、或いは全長20センチ程度のコチドリ・イカルチドリ・オオチドリ・オオメダイチドリ・メダイチドリ等々の種類の総称が「千鳥」で、日本では全国各地に生息するが特に海岸地域や平地が多くミミズなどの昆虫類を餌にしています。また、日常生活など実際に使うのはお酒に酔って足がふらつく「千鳥足」が恐らくは最も多いのではないでしょうか。
千鳥の由来
「千鳥」の由来として、鳥では奈良時代には既に生息していたと日本最古の歌集「万葉集」に残されています。また「千鳥」は似たような特徴を持つ鳥が多く種類を増やしていった事から結果的に「多くの鳥」や「無数の鳥」といった意味にもなったそうです。
千鳥の文章・例文
例文1.人生に疲れ果て、もう田舎に戻ろうかと新宿の上空を見上げながらブラックコーヒーを飲んでいたら無数の千鳥が飛び交っていたので、よし俺も一刻も早く帰ってもう一度やり直そうと決心した。
例文2.普段はビシッと仕事をするエリートほど、酒を飲んだら千鳥足になるほどの醜態をさらす。
例文3.お笑いコンビの千鳥やかまいたちやダウンタウンの馴れ合いの姿をバラエティ番組で見せつけれら、YouTubeではさらに輪をかけた素人集団がバカ騒ぎをして、他にはジャニーズ主演ドラマや人生を分かったフリをする論破や自己啓発の偉そうな自分では何も編み出せない男のホラ話しかエンタメの選択肢はなく、それならトー横やホストクラブにギャンブルをする方がマシではないのか。
例文4.北海道の大自然の中で千鳥を撮影しようとしたらヒグマが突然現れ、小鳥たちに助けを求めたが全く無関心なのか無意味にピーピー鳴くだけで、これならもっと焼き鳥を食べてやれば良かったと思ったその時にこれが自然界の食物連鎖なんだと気が付いた。
例文5.祖母は老いても千鳥掛の腕前はプロ級で私にとって自慢である。
「千鳥」を使った例文となります。
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千鳥の会話例
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これまでとは違う事を趣味にしようと思って、それで今は休日になると公園でスケッチブックに絵を描いているんだよ。
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ウソー。そんなオシャレな事をしているの?
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本当だって。上野公園でベンチに座って、寄ってくる千鳥などを真剣に描いていると時間を経つのが忘れるんだよ。
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意外な事をしているんですね。でも、不審者に思われないように注意して下さいね。
公園で絵を描くのが趣味という内容です。
千鳥の類義語
「千鳥」の類義語には「百鳥」「群鳥」「鳥の大群」「渡り鳥」「鳥類」「足元がおぼつかない」などの言葉が挙げられます。
千鳥の対義語
「千鳥」の対義語には「一羽」「一翼」「一羽の鳥」「素面」「正気」などの言葉が挙げられます。
千鳥まとめ
多くの鳥や無数の鳥、或いはチドリ科の鳥の総称などの意味となるのが「千鳥」です。様々な意味があるのでその状況に応じて使い方も変わってきますが、鳥の大群などに対して「千鳥」としたり酔っぱらいの歩き方を「千鳥足」とするのが一般的ではないでしょうか。