半夏生(はんげしょう)
日本には季節の移り変わりによって様々な変化が楽しめる国です。四季や季節の移り変わりは自体は日本以外の国でも見られる現象ですが、ここまで様々な変化が楽しめる国はそう多くはありません。それも会って、近年では外国人観光客にも日本の季節を楽しむ傾向が見られるようです。そんな様々な表情のある日本ですが、その細かな季節を表す様々な言葉があります。そのひとつに「半夏生(はんげしょう)」という言葉があるので、解説をしていきたいと思います。
半夏生の意味
半夏生というのは、日本では雑節と呼ばれるものの一つになります。雑節というのは、二十四節気や五節句などのいわゆる暦日と言われるものの他に、より季節の変化を正確に掴むために設けられている暦日のことです。
半夏生はもともと、夏至から数えて11日目とされていましたが、現在は天球上の黄経100度の点を太陽が通過する日とされていて、毎年7月2日とされています。ちなみに、この頃に降る雨は「半夏雨」と呼ばれ、大雨になることが多いとされています。こうした暦日と天候を絡めた考え方も日本独特のものではないでしょうか。
半夏生の由来
半夏生は半夏という植物が半分白くなる頃を指しています。また、この植物は地方によって様々な呼び方が存在していて、「ハゲ」「ハンデ」「ハゲン」「ハゲッショウ」などの呼び方があります。
半夏生の文章・例文
例文1.今日は半夏生だ
例文2.今年の半夏生は大雨の予報だから、洗濯物が心配だ
例文3.去年の半夏生は雨が全然降らなかった
例文4.半夏生の時期は毎年とても蒸し暑い
例文5.半夏生には梅雨が明けてくれているといいんだけど
半夏生の季節は梅雨の時期と重なっているのもあるので、大雨になりやすいようです。
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半夏生の会話例
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今日から7月か…1年も折り返し地点だね。
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1年って早いよね。
ってことは明日は半夏生か。 -
そうだったね。天気も明日は大雨らしいしね。
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半夏生は雨になりやすいって言うもんね。
都市部ではあまり半夏生と言う言葉を聞く機会がないかもしれませんが、地方や農家はこの時期の雨に左右される事柄もあるので、こうした暦日を機にする風習があるようです。
半夏生の類義語
半夏生は雑節という解説をしましたが、半夏生以外の雑節は「節分」「彼岸」「入梅」「八十八夜」「土用」といったものがあります。雑節と絡めたイベントごともあるので、そうしたものはわかりやすいですね。
半夏生まとめ
日本特有の雑節という概念の一つである半夏生に関して解説してきましたが、他にも上述したように様々な雑節が存在しています。これらを調べてみることで、より日本という国の美しさや素晴らしさを感じることができるのではないでしょうか。