厭離穢土(おんりえど)
この言葉を聞いて、あなたはどんな印象を持ちますか?ゲームなどで使われることもあるこの言葉。仏教の言葉からきているようですね。
仏教の言葉には、「極楽浄土」などの四字熟語が多く、この言葉もそのひとつです。「仏教の言葉なんて日常的に使用しないからとばそう」と思った人、とてもありがたいお言葉もあるので、一度詳しく見てみましょう。
厭離穢土の意味とは
厭離穢土の意味は、この世俗が穢れた(煩悩に汚れた)ものであるとし、嫌い離れてしまうことです。
厭離穢土の由来
厭離穢土の由来は、『往生要集』「序」において「厭離穢土、欣求浄土」という一説があります。この「厭離」は嫌い、そこから離れること、「穢土」は穢れた土地のことを指します。
厭離穢土の文章・例文
例文1.厭離穢土の考えから世俗に生きず、引きこもっている。果たしてそれはその人のためになるんだろうか。
例文2.この世のことを厭い、厭離穢土の思想にとらわれていることもあったが、今はそんなことない。
例文3.厭離穢土などの言葉をやけに知っている時期が私にもあった。
例文4.かつて厭離穢土をうたった祖父は余命を知り、考えが変わったようだ。
例文5.厭離穢土の教えについて調べてみたが、なかなか難しい。
一日一日、目の前のことにとらわれている人は、一度大きな尺度で自分の人生について考えてみてもいいかもしれません。
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厭離穢土の会話例
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この間、法事でお坊さんが実家に来たんだけど、お坊さんの需要ってこれからどうんるんだろうな。
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お坊さんになる人って、厭離穢土の思想かなる人のイメージがあるけど、どうなんだろうね。でも、確かに無宗教の人も多くなってきているしね。
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みんながみんなそうじゃないと思うけど、でも葬式とかも簡略化しているこれからの時代において宗教とはどうなるんだろう。
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この話だけで論文が書けそうね。卒業論文のテーマこれにしようかな。
これからの宗教観について話し合っている二人の話でした。
厭離穢土の類義語
厭離穢土の類義語として、「欣求浄土」が挙げれます。
厭離穢土まとめ
この仏教の言葉、「厭離穢土 欣求浄土」は、徳川家康公が戦国時代に旗印に掲げていました。日本の歴史と仏教の歴史ととても密接になっていることからも、一度調べてみてもいいかもしれませんね。
昨今の世代では、法事などの宗教行事からもどんどん離れていることからも関心が薄れているのではないでしょうか。なぜ、そんなことになったのか調べ考えてみてもいいでしょう。