又聞き(またぎき)
「聞く」という行為に関する言葉の表現は、よく使うものから普段は全く耳にしないものなど多数あります。今回解説する「又聞き」という言葉は、比較的よく耳にする言葉ではありますが、日常生活で自ら使うというレベルまでギリギリ落とし込めていないという人が多い印象です。そこで今回は、又聞きの意味だけでなく、例文や会話例を用いて詳しく解説していきます。
又聞きの意味とは
又聞きとは、本人からではなく他の人伝いで話が耳に入ることを意味します。例えば、Aさんが数学のテストで赤点をとって怒られたという話を、Cさんから聞くということです。又聞きした話には本人とは別の第三者の考えが混じることがあるので、しばしば誤解を生むものだとも言われています。いわゆる「噂話」の一つとも言い換えることが出来ます。最も意味の近い言葉には「小耳に挟む」が挙げられるので、並行して覚えてみてください。
又聞きの由来
又聞きの「又」には、間接的であるという意味があり、そこに「聞く」という言葉が合わさり、本人以外の人から間接的に聞くという意味になります。
又聞きの文章・例文
例文1.彼は又聞きした話に翻弄されている。
例文2.又聞きした話の信頼度は本人から聞くよりも低いものだ。
例文3.彼女の悪事を又聞きしてしまい不安になる。
例文4.又聞きした話を完全に信じ込むのは良くないことだ。
例文5.又聞きではあるが、次のテストには時事問題が出るそうだ。
又聞きした話で翻弄されるぐらいであれば、直接本人に聞いて解決する方が良いかと思います。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
又聞きの会話例
-
又聞きした話なんだけど、A先生は来年から別の学校に移るみたいだよ。
-
何それ!それ本当の話なの?
-
いや、K君が言ってたことだから100%真実とは言い切れないけど。
-
またK君!?あの人は嘘しか言わないから、又聞きしたことを信用しちゃいけないよ!
学生の間では、嘘か本当かもよく分からない話が又聞きで拡散されがちですよね。
又聞きの類義語
又聞きの類義語には、「噂」「小耳に挟む」「仄聞」「伝聞」「人伝」「口コミ(クチコミ)」などが挙げられます。
又聞きまとめ
又聞きとは、第三者からまた別の人や物事に関する話を聞くことです。人間はゴシップが大好きなので、この又聞きが拡散される中で、しばしば話に不確実な肉付けがされがちです。情報は基本的には、本人もしくは信頼できる情報機関やメディアから仕入れるのが賢い選択です。最近では口コミサイトにも悪意ある書き込みや、情報操作の意図を含むものが増えているようなので、結局はあなた自身の情報の取捨選択が重要になります。又聞きは冗談半分と理解し、情報に対しては常にあなた自身で「考える」ということを意識してみてください。