双極性障害(そうきょくせいしょうがい)
「双極性」という言葉が使用されているので、かつて「多重人格性障害」と呼ばれていた「解離性同一症」のことであると考える方もいるかも知れません。しかし実は全く別の症状です。
今回はそんな「双極性障害」について説明したいと思います。
双極性障害とは
「双極性障害」は古くは「躁うつ病」とも言われていた、心の健康問題のことです。
双極性障害では、「気分が良く何事もハイテンションな気持ちで行動してしまう『躁』の状態」と、「何をしても気分が落ち込み、何時もだったらできることもできなくなってしまう『うつ』の状態」が、何度も何度も、日を跨いで交互におとずれてしまいます。
上記だけ聞くと、「人間誰しも浮き沈みぐらいある。気の持ちようでしょう」とする人もいると思います。しかし、双極性障害は一つの心の病気なのです。
「躁」の状態だと、突然前触れもなく海外旅行に出かけてしまったり、ギャンブルをしてしまったり、普段全くしないような行動に出たりすることがあります。
また何か大きな出来事があったわけでもなく、漠然とした不安で憂鬱な気分となってしまう「うつ」の状態へと突然切り替わってしまい、自身の心の変わりように、考え方も身体もついていけず、心はどんどん擦り減ってしまいます。
また「躁」の状態では治療を受けに行く必要がないと考えてしまうことが多いため、周りの人が様子を見て、声をかけてあげるのがいいかも知れません。
双極性障害の由来
「ICD10 国際疾病分類第10版」という世界保健機関による医学分類リストの本内に、「気分障害」としてこの病名が表示されています。
双極性障害の文章・例文
例文1.私には双極性障害の弟がいる。
例文2.双極性障害は気分が高まったり落ち込んだり、躁状態とうつ状態を繰り返す心の病気です
例文3.私が自分で思っているだけで、双極性障害じゃない可能性もある。
例文4.双極性障害には「双極Ⅰ型障害」と「双極Ⅱ型障害」がある。
例文5.双極性障害と診断された彼は、何だかいつもより小さく見えた。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
双極性障害を使用した会話例
-
ここ半年ほど、娘の気分の浮き沈みが極端でおかしいから、一緒に病院に行ったんだ。
-
そうなんだ。
それで結局、お医者さんは何て言ってたの? -
双極性障害かもしれないって。
今度一度大きな病院へ診断に行くことになったよ。 -
そうなんだ。実は私の兄も双極性障害なの。
何か役に立てるかも知れないわ。困ったことがあったら相談してね。
双極性障害の類義語
「双極性障害」の類義語として、「躁うつ病」という言葉が挙げられます。
双極性障害まとめ
季節だったり、自分がおかれている環境が起因して、誰しもが成り得る心の病気です。
心の病気はいつの間にか治ることもありますが、自分は違うと思って放っておくと、どんどん悪い方向にいってしまうかもしれません。
もし自分でそうかもと思ったり、周りの人から心配された場合は、一度きちんと診断するのがいいかもしれませんね。