受験戦争(じゅけんせんそう)
カンニングという、試験時に他の方の解答内容や答えを記したメモなどをこっそり隠れ見るなどして答案を作る不正な行いがありますがあれもある種、受験戦争の一場面と言えるかもしれません。
韓国では特に有名な言葉ですが、欧米諸外国ではどうなっているのか?気になる方もいらっしゃると思います。
今回はそんな「受験戦争」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
受験戦争の意味とは
受験戦争とは、激化する進学競争の状況を戦争という言葉に例えた比喩表現になります。
アジア諸国は受験戦争が苛烈であるとよく言われますが、欧米諸外国では受験戦争についてそこまで話題に上ることがあまり見られません。これは進学における仕組みが、アジア諸国と欧米諸外国で異なることが理由だとされています。
アジア諸国ではいい大学に入るために多くの学習を必要とされますが、欧米諸外国では比較的大学まではスムーズに進めるのですが、大学の制度の関係で卒業することの方が難しいという特徴があるからです。
受験戦争の由来
日外アソシエーツ株式会社が2002年2月に出版した「教育問題情報辞典」という本の中で、「1960年頃、入試選抜の競い合いが激しくなる様を形容した言葉としてマスコミで使われるようになった」という記述があることから、昭和の頃には既に存在していた言葉と考えられます。
受験戦争の文章・例文
例文1.僕の最初の受験戦争が始まった。
例文2.受験戦争という言葉はプレッシャーを感じるからあまり好きではない。
例文3.受験戦争を通して仲間もできた。
例文4.もう少しでこの受験戦争も終わる。
例文5.彼は受験戦争には負けたが、人としては大きく成長した。
受験戦争において何より重要なのは自分との戦いかもしれませんね。
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受験戦争の会話例
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私の兄は受験戦争に勝っていい大学に入ったのですが、逆にそれで消耗してしまって今無気力症候群に陥っているんです。
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それだけ激しい受験戦争を潜り抜けてきたんですね、きっと。
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健さんは一般受験などで大学進学しましたか?
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私は推薦入学で特に試験もなく進学できたので、受験の大変さはわからないですね。
受験戦争という言葉には戦争という文字が入っていますが、受験戦争中の方からすれば決して誇張した表現ではない大変さだと思われます。
受験戦争の類義語
受験戦争の類義語としては「進学競争」や、「入学者選抜」などの言葉が挙げられます。
受験戦争まとめ
大学名によるネームバリューは生きていく上で非常に重要な影響力を持つものであるため、どこの大学に入れるかによって人生が決まると言っても過言ではない認識を持っているコミュニティや人もいらっしゃると思います。
それゆえに「受験戦争」という言葉は存在するのですが、実際の戦争と違うのは勝っても負けても、戦った過程で得たものはすべて自分個人の糧となっています。受験戦争に負けても人が持つ弱さには勝ち続けた戦士と呼べるのではないでしょうか。