口は災いの元(くちはわざわいのもと)
ついつい言わなくてもいいことを言ってしまったというような経験は、誰しもが一度は体験するのではないでしょうか。それによって良からぬことを招く結果になってしまうということがあります。そうした状況を表す言葉で、日本には「口は災いの元」という言葉があります。
口は災いの元の意味
口は災いの元というのは、自身が発した言葉が自身への災難となって降りかかってくるという意味の言葉です。不用意に言葉を発してはならないという戒めの言葉でもあります。不用意に発してしまった言葉から、口論や相手が逆上するような状態に発展してしまい、結果自分が一番損を被る結果となるというようなことは経験がある人も多いのではないでしょうか。
余談ですが、口は災いの元には別の表現・表記があり、「口は禍の元」や「口は災いの角」という表現の仕方も存在しています。
口は災いの元の由来
この言葉の由来となっているのは、古今事分類集に記載されている「口は是れ禍の角、下は是れ身を切るの刀なり」という言葉が元になっています。この言葉の意味は、「迂闊なことを言うと禍が起きる、下は槍よりも多く身を傷つける」という内容になります。
口は災いの元の文章・例文
例文1.滅多なことを言わないほうがいいよ、口は災いの元と言うでしょ
例文2.昔から口は災いの元と言う
例文3.口は災いの元と言うし、この場は黙っていよう
例文4.私はすぐに周りの反感を買ってしまう、口は災いの元だ
例文5.口は災いの元とはわかっていても、言ってしまった
意図的に誰かにとって反感を買うような人は少数だと思いますが、この言葉が示すような状況はうっかり言ってしまったというような状況が多いのではないでしょうか。
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口は災いの元の会話例
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昨日うっかり、言わなくてもいいことを言ってしまって反感を買っちゃったんだよね。
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口は災いの元だね。
早く謝ったほうがいいんじゃない? -
でも相手にも非はあるから、どうしたもんかと思っているんだよ。
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そんなに意地はらずに謝ったら楽なのに。
売り言葉に買い言葉で言ってしまうことはありつつも、大人の対応をしてしまった方が気落ちとしては楽でしょう。
口は災いの元の類義語
同じような状況を指すことわざは他にも多数あります。例えば、「雉も鳴かずば撃たれまい」や「蛙は口から呑まれる」などの言葉がそれにあたります。
口は災いの元まとめ
口は災いの元と言う言葉に関して解説をしました。実際には意図せずに生まれた状況であっても、何もしなければその後わだかまりが残り続けてしまうので、早めの解決がいいのではないでしょうか。