「口火を切る」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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口火を切る(くちびをきる)

「口火を切る」とは「他よりも最初に行動をしたり、会話を始める喩え」です。「先手必勝」という四字熟語があるように多くの事は最初に行動起こす方が有利に働く場合が多く、もちろん時には反対に状況を確認した上で後出しのように遅れてやる場合が良い結果となる事もあります。状況次第と言えばそれまでですが、日常の大半はそこまで深く分析する必要もないのでやはり先手の方がメリットがあり、何よりも最初に行動する人は勇気や意志が必要なので、その点からも「口火を切る」とした方が何かと都合が良くなります。

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口火を切るの意味とは

「口火を切る」の意味は以下の通りとなります。
 (1)物事を先にし始める。物事を先に行って切っ掛けを作る。
 (2)花火などが着火しやすいように導火線を刃物で加工すると火薬に火がつきやすい事から、物事が始まる最初の行動の喩えで、特に発言で使う事が多い。
”口火”は「爆薬などに点火するのに使う火」「物事が起こる切っ掛けや原因」、”切る”は「思い切った行為」「物事の区切り」「刃物で傷付ける」「批判する」「関係を断つ」で、物事が起こる行為をするのが「口火を切る」です。相手や他の人よりもいち早く行動を起こし、今後のきっかけを作っています。ですから、例えば戦争なら「攻撃の口火を切る」、会議なら「討論の口火を切る」、最初に発言するのはやや躊躇するので「口火を切る勇気」といった表現になります。よって、発言や行動などで誰よりも最初に行う先陣を切るのが「口火を切る」で、行動力があると同時に無鉄砲であったりもしますが、周囲からは一目を置かれる存在となるのも間違いありません。

口火を切るの由来

「口火を切る」の由来は火縄銃を撃つ際に火蓋を開けて発火させる事とされ、その後は花火や爆薬などを着火させる為に導火線に加工させる事でも使われ始めました。文献としては近代日本の小説家・国木田独歩の著書「初恋」などに文言が記されています。

口火を切るの文章・例文

例文1.ロシアは戦争の言い訳として、国際会議では毎回口火を切って「西側諸国が最初に仕掛けたのでウクライナ侵攻した」と馬鹿の一つ覚えのように繰り返す。
例文2.合コンでは口火を切る役目のお笑い志望の○○君が今日は欠席なので、仕方がなく自分がやったら案外と上手くいって盛り上げ役の自信が芽生えた。
例文3.スポーツとは最初に攻撃をして口火を切るのに成功した方が有利だが、それで調子に乗ると反撃を食らう危険性もあるのでそのやり取りや駆け引きが面白い。
例文4.コンビニ業界とはコーヒーにしろスイーツにしろ、最初にどこかが口火を切って大体的に導入すると、他社も一気に右に倣えで追随するのが実に日本らしい。
例文5.日本では大人気のWBCだが、野球の本場アメリカでは視聴率が数%以下と言われ、これでは口火を切るどころか風前の灯火だがマスコミはそんな事実よりも大谷の一挙手一投足を何時間も報道して世間を洗脳して、まるで世界で最も人々を熱狂させるスポーツのように扱うが、その裏には広告収入が増えると喜ぶ野球好きオヤジが大勢集まる巨大代理店のの商魂が見え隠れする。
「口火を切る」を使った例文となります。

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口火を切るの会話例

  • そろそろ本気を出しちゃおうかな?

  • やっとやる気になったのね。

  • 明日行ってくるよ。ハローワークの…近くにあるパチンコ屋へ。

  • そんな馬鹿な事を言ってないの。いい加減にニート仲間と遊んでばかりいないで、あなたが口火を切って働き出しなさいよ。

現在無職中の彼氏とその恋人の会話となります。

口火を切るの類義語

「口火を切る」の類義語には「開始」「幕開け」「開幕」「スタート」「口を切る」「火付け役」「先陣」「パイオニア」「先手」「先制」「出し抜け」などの言葉が挙げられます。

口火を切るの対義語

「口火を切る」の対義語には「燻る」「後手」「後攻」「終結」「ゴール」「エピゴーネン」「追随者」などの言葉が挙げられます。

口火を切るまとめ

最初に物事を始めたり、始まる切っ掛けとなる事をしたり、会話を始めるといった意味を持つのが「口火を切る」です。スポーツなどで最初に攻撃チャンスを掴むと「口火を切る攻撃」、会議などで最初に話すのは「議論の口火を切る」で、まず最初に物事をする際の定番表現となります。

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