台風(たいふう)
「台風」は、一度発生すると日本各地に甚大な被害をもたらし、また数日前から進路情報を各テレビ局が事細かに知らせるので、最早当たり前で慣れた存在になっていませんか? しかし、「台風」が常態化しつつあっても、その発生メカニズムや意味など、実は分かっていない事があまりにも多いですよね。そこで、今回は天気予報などでは取り上げない、「台風」そのものを深く掘り下げて解説をしていきます。
台風の意味とは
「台風」の意味は以下の通りとなります。
(1)北西太平洋の熱帯低気圧で、最大風速が17.2m/s 以上に発達したもの。
(2)北太平洋の南西部で発生し、日本や東アジアを襲う暴風雨。
(3)一年を通して発生する暴風、高潮、高波、落雷、大雨などを伴う最大風速17.2m/s 以上の熱帯低気圧。
「台風」の意味として、絶対条件は最大風速17.2m/s 以上の熱帯低気圧になります。いくら雨風が激しく各地で被害を起こしても、この風速以下なら「台風」とは呼びません。発生メカニズムとしては、暖かい海面の水蒸気が凝結しその際の熱エネルギーという説や、赤道付近からの吹きだした恒常的な東風がうねりを伴い、熱帯低気圧になる説など多数存在するが、確実に立証されたのは現在ありません。そして、近年は一年を通して発生していますが、6月から9月にかけて発生するのが最も多く、また大型な台風となる傾向です。日本では混合される”サイクロン”や”ハリケーン”の違いとして、最大風速が台風と同じ17.2m/s 以上で北インド洋と南太平洋に位置すると”サイクロン”、北大西洋と北東太平洋で最大風速32.7m/s 以上が”ハリケーン”になります。よって、アメリカの台風被害は莫大なイメージがありますが、そもそもそれは誤りで、台風以上に発達した巨大な”ハリケーン”による被害だから、より莫大なのです。台風には強さ・大きさによって階級があり、一般的な台風は呼称なし、続いて強い、非常に強い、猛烈と呼ばれます。ですから、天気予報で”猛烈な台風”と言うようなら、とんでもなく巨大な台風が接近している事になります。現在は「台風」による被害もありますが、
同等やそれ以上の被害をもたらす”線状降水帯”や”爆弾低気圧”も、九州や四国など西日本で特に深刻な社会問題にまでなっています。
台風の由来
「台風」と呼ばれる様になったのは比較的最近で、昭和31年頃に呼称として定まりました。それ以前の呼び方は、11世紀初頭は「野分」(のわき、のわけ)で「源氏物語」などで確認できます。その後は、江渡時代は「颶風」(ぐふう)、明治時代は「タイフーン」や「大風」となり、現在は「台風」で統一されています。
台風の文章・例文
例文1.台風で、実家の玄関が吹き飛んでしまった。
例文2.子供の頃は台風がワクワクしていたが、大人になった今は本当に怖くて仕方がない。
例文3.台風は平地の方が安心できる気がする。
例文4.台風よりも、積乱雲が連続発生する線状降水帯の方が危険だ。
例文5.学校が早く終わるので、実は台風が嬉しい。
「台風」についてどのように思うのか、などを踏まえた例文となります。
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台風の会話例
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週末、台風が来るみたいだよね?
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天気予報でやっていた? 私はまだ確認していないけど、遊びに行けないからやだなー!
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そうだよね。東京でも野外イベント以外も延期や中止になるし、電車も遅れたり止まってしまうし、本当に不便だよね。
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そう言えば、JRなどって台風の風速で速度規制や運転見合わせを決めているんだよ。だから、台風の風速だけで実は電車がどうなるか分かるんだよ!ト
「台風」でイベント中止や電車が止まるといった、他愛無い雑談をしています。
台風の類義語
「台風」の類義語には、「低気圧」「嵐」などの言葉が挙げられます。
台風まとめ
「台風」は激しい暴風雨の熱帯低気圧を誤解しがちですが、実際は最大風速が17.2m/s 以上という明確な絶対条件があります。北太平洋の南西部で発生し、日本には6月から9月にかけて上陸するのが一般的です。近年は「台風」も大型化で被害が全国各地で発生していますが、同等の被害をもたらす爆弾低気圧や線状降水帯についても、注意や関心が高まっています。