右肩上がり(みぎかたあがり)
状態が段々と良くなることを「右肩上がり」(みぎかたあがり)と表現します。特にスポーツなどの競技、会社の業績、株価などで使われる事が多いです。そんな「右肩上がり」にはどんな意味、由来などがあり、また例文や会話などの実践的な使い方も解説させて頂きます。
右肩上がりの意味とは
「右肩上がり」の意味は以下の通りです。
①グラフやチャートで、右や後に向かってほど数値が大きくなる状態。
②文字を書く際に、右側を上げて書く。
③経済や景気、成績や業績、株価や経済指標が良い時の例え文句として。
一般的には、グラフやチャートで右に行くほど数値が上がり段々と良くなる状態について、「右肩上がり」と言います。その流れから、株価や企業業績だけでなく、スポーツなどで調子が段々良くなるとそのチームや個人選手に対して「右肩上がり」と賛辞する言葉として使われます。会社の業績や景気などについて、「昨年よりも右肩上がりで良くなっている」とすると、そこには「昨年よりも景気や業績が良い」、「昨年よりも儲かっている」という意味が含まれています。
右肩上がりの由来
諸説ありますが、「右肩上がり」と同義語である「右上がり」が関係されています。ひと昔前は「右上がり」が使われる事が多かったのですが、近年は「右肩上がり」が使われる機会が多いです。特に経済分野では、「右肩上がり」が好まれる傾向で、実際にも多く使われています。
人々の大半は右利きで、日本だけでなく世界でもその割合は約90%となります。そこから、”右”と”左”では”右”を良い例えで用いる事が多く、数字が大きくなる場合は「右肩上がり」として定着しています。では、悪い場合は”左”を用いるのかと言うと、そんなケースは稀で、多くは「右肩下がり」(右下がり)とするだけで、状況や状態が悪いと理解できます。
右肩上がりの文章・例文
例文1.日経平均が最近は右肩上がりで、投資が上手くいって笑いが止まらない。
例文2.サッカーの日本代表は、若い選手が活躍するようになり、将来的には右肩上がりなチームになりそうだ。
例文3.右肩上がりな経済状況と政府は発表するが、商店街に客足は戻らない。
例文4.軽自動車の販売台数は右肩上がりだが、国内の自動車市場全体は縮小傾向だ。
例文5.バブル期が右肩上がり経済なら、今は右肩下がりのどうしようもない時代だ。
どうしても経済や景気を例える言葉として使われますが、実体経済が悪く人口減少が今後は続くので、右肩下がりも覚えておくと捗ります。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
右肩上がりの会話例
-
今後の日本経済や景気はどうなるんだろうね?
-
一部の経済や企業は良くなっても、日本経済全体や景気全般が本格的に良くなるのは難しいんじゃないかなー!
-
バブル世代のような、右肩上がり景気の恩恵に与る事はできないのかな?
-
人口も減少する少子高齢化社会だし、右肩上がりな経済を期待しないで、私たち世代は謙虚で賢く生きれば良いの!
バブル時代の好景気に憧れをもつ人と、現実主義で右肩上がりにならない社会で生きていく人の会話内容です。
右肩上がりの類義語
「右肩上がり」の類義語には、「うなぎ上り」「上り坂」などの言葉が挙げられます。
右肩上がりまとめ
経済や業績が好調であったり、時間経過するほど状態が良くなる意味が「右肩上がり」にはあります。同様の意味で「右上がり」があり、また状態が悪くなると「右肩下がり」となります。