「合いの手を入れる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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合いの手を入れる(あいのてをいれる)

「合いの手を入れる」とは「歌や踊りの最中の手拍子や会話を発展させ弾ませる”なるほど”や”へえー”などを掛ける行為」です。要するに盛り上げ役であり裏方的な行為が「合いの手を入れる」となります。歌い手は単に歌を披露するだけでなくその場との一体感を共有したく、話し手も同様で聞き手が黙っているだけでは人形に話しているのも同然で面白くありません。そんな事から「合いの手を入れる」のも実はとても大事な役目があるのです。

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合いの手を入れるの意味とは

「合いの手を入れる」の意味は以下の通りとなります。
 (1)相手の歌や踊りの調子に合わせて手拍子を入れたり掛け声を掛ける事。盛り上げ役。
 (2)相手との会話で合間に挟む動作や言葉で、会話をさらに促したり展開させる役割となる。
 (3)「相の手を入れる」や「間の手を入れる」とも書き同義。
”合いの手”は「邦楽で歌と歌の間の三味線で演奏する部分」「歌や踊りの調子に入れる手拍子や囃言葉」「相手の動作や話の間に入れる動作や言葉」から、この様な手拍子や言葉などを相手に掛けるのが「合いの手を入れる」です。音楽用語とする側面もあり、その場合は洋楽や邦楽の一般的なポップソングの間奏部分で、歌と歌の合間の楽器を演奏する旋律となります。しかし、通常の「合いの手を入れる」とは音楽の歌い手や踊りをする者を見守る観客的な立場が手拍子をしたり掛け声をするなどの盛り上げ役の行為で、また相手との会話で聞き手側が話をさらに展開させる為に入れる「へえー」「うん」「なるほど」「確かに」といった言葉を掛ける事ともなります。この様な手拍子や「へえー」などを入れられると、歌い手も話し手も気分が良くなるのかさらに上手に歌ったり会話が盛り上がったりするので、「合いの手を入れる」のは確実に効果があるのです。因みに混同しやすい「相槌を打つ」は「相手の話に合わせた受け答え」なので、意味は異なります。

合いの手を入れるの由来

「合いの手を入れる」の”合いの手”は江戸時代に誕生した三味線を使った「三味線音楽」が発祥となります。「三味線音楽」とは三味線を弾きながら歌うスタイルだが、歌と歌の合間に三味線だけの旋律を披露する部分がどの曲にも必ずといえるほどあり、その旋律部分が「合いの手」や「相の手」に「間の手」(どれも”あいのて”と読む)となり、また略した「合」とも呼ばれていました。

合いの手を入れるの文章・例文

例文1.彼は合いの手を入れるテクニックだけで上司の懐に潜りこみ、今では同期で最も出世しているが誰よりも仕事が出来ない事でも有名だ。
例文2.ホストをよく合いの手を入れる名人と評するが、単に金儲けの為だけであり案の定客の女を借金漬けにして風俗に沈めるのが王道手段なのだから、その手拍子や掛け声の先には客はもちろんホスト自身も地獄が待っていると覚悟を持った上でするべきだ。
例文3.合いの手を入れるのが上手いのはタイミング能力が優れているので、万引きや置き引き犯としても警察からニックネームを付けられる凄腕になれそうだ。
例文4.歌舞伎は伝統芸能だけあり、掛け声の合いの手を入れるのが絶妙でこれだけでもチケット代を払って損がないと思わせる。
例文5.洋楽ライブの日本特有の合いの手を入れるに「オイオイ」があるが、あれはアーティストやバンド側は実際どう思っているのか気になる。
「合いの手を入れる」を使った例文となります。

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合いの手を入れるの会話例

  • 今帰ったー。それにしても今日の飲み会も疲れたわー。

  • コロナ禍なのに、良くやるわね。あなた達の会社は。

  • あー、うちは外資系だから大丈夫なんだよ。まあ店に入るまではマスクもしているし。カラオケだって掛け声は禁止で、合いの手を入れるのも手拍子だけだから。

  • それで感染対策って、ちょっと呆れるから。でも取り敢えず、お帰りなさい。

飲み会が終わり帰宅した夫と妻の会話内容です。

合いの手を入れるの類義語

「合いの手を入れる」の類義語には「合いの手を打つ」「手拍子」「間髪を入れず」「盛り上げ」「エールを贈る」「声援を贈る」などの言葉が挙げられます。

合いの手を入れるの対義語

「合いの手を入れる」の対義語には「足拍子」「緩慢」「低調」「盛り下がる」などの言葉が挙げられます。

合いの手を入れるまとめ

音楽の歌や踊りに手拍子や掛け声で盛り上げたり、会話を促したり展開させる役目となるのが「合いの手を入れる」です。歌い手や話し手を気持ち良くさせる為に陰から支える良きパートナーといった感じで、元々は江戸時代の三味線を披露している最中の曲と曲の合間の間奏部で入る手拍子や掛け声が由来となっています。

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