同じ穴の狢(おなじあなのむじな)
かなり有名なことわざなのでこれを聞いたことがないという人はほとんどいないでしょう。誰もが知っていることわざと言っても意味をわかっていないのに使ってしまうと誤解されてしまう場合もあるのでしっかり確認していきましょう。今回はこの「同じ穴の狢」について解説していきます。
同じ穴の狢の意味
一見関係がないように見えても、実は仲間、同類であると言うことのたとえです。
ここで言う「仲間」は悪いことをする仲間という意味なので間違えないようにしましょう。
同じ穴の狢の由来
ムジナというアナグマを指していますが、地域によっては狸やハクビシン、テンなどのど応物を指すこともあるようです。
ムジナは狸と同じ穴で生活をする習慣があるため、見た目や種類が違くても一緒にいることを「同じ穴の狢」というようになりました。
また、狸には人を化かしたり、穴掘りができない狸が穴掘りの得意なムジナの古い巣を利用もしくは同居するといった、悪い印象があるために、このことわざは「悪いことをする仲間」というふうな意味になったとされています。
同じ穴の狢の文章・例文
例文1.いじめに関わっていなくてもこのクラスにいる人は皆同じ穴の狢だ
例文2.去年捕まえた詐欺師と先ほど捕まえた詐欺師はなんと同じ穴の狢だった
例文3.同じ穴の狢と言われたくなかったので早々にグループを抜けた
例文4.強盗犯の兄と共犯者の僕は同じ穴の狢というやつなんだろう
例文5.先輩が闇営業をしたことがバレて数日後、同じ穴の狢だということで僕も処罰を受けた
自覚があってもなくても、悪いことをする仲間、同類とされると同じ穴の狢という表現が使われるようです。
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同じ穴の狢の会話例
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今日、うちのクラスでいじめが発覚したんだけど、主犯格と共犯者はともかく静観者もたちが悪いってことを誰も理解してないんだな。
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いじめられている子がいたのね。
きっと見てた人たちは自分は何もしてないっていうんでしょう?まぁ、間違ってはいないけどね。 -
そう、でも見てるだけっていうのも立派にいじめの加担なんだよな。そろいもそろって悪いことしてる意識がないの。いじめが許される空間をクラス全員で作っていることが問題なのにな。
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まさに同じ穴の狢ね。
いじめというのは学校でも会社でも起こってしまうもので、善良な人がいたとしてもなかなか止められるものではありませんが、その場にいる人はもれなく同じ穴の狢となってしまいます。
同じ穴の狢の類義語
同じ穴の狢の類義語には「五十歩百歩」「どんぐりの背比べ」「揃いも揃って」などがあげられます。
同じ穴の狢まとめ
現在ではアニメ映画や本などでとても可愛らしく優しい話や作品が出ていますが、実際には農家の方が育てた野菜や果物などを食べてしまうために悪い印象を持たれてしまうようです。このことわざは悪いことをする人同士は近くにいたり、仲が良かったり、一緒にいるということを表しているようです。くれぐれも、同じ目標だとか同じものが好きだ、同じ環境だという時には使わないようにしてください。