「向学」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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向学(こうがく)

「向学」とは「学問を志す事や励もうとする気持ち」です。「勉強を頑張る」という意味の「向学」は普段は滅多に使う事がありませんが、それだけに逆に会話などで用いると真剣な気持ちを伝えることができますよね。だから古語や文章語的な言葉ですが、学問に対する強い思いが滲み出ています。

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向学の意味とは

「向学」の意味は以下の通りとなります。
 (1)学問を志す事。学問を学ぶ決意。勉学に励む思い。
”向”は「ある方に向かう」「心が目指す」「付き従う」、”学”は「学ぶ」「学問」「勉強をする」で、学問を勉強をしようとする気持ちが「向学」です。単に「勉強する」や「学問を学ぶ」とするよりも古語的な印象が強くなり、また正確には違いますが「熱心に勉強する」や「真剣に学問に取り組む」といった風に解釈や理解する人が多くなります。その理由として、現代でありながら敢えて難しい表現をするのはそれだけ気持ちが勉強や学問に向いている事であり、特に若い世代が「向学」と用いれば受験などへの真剣さが伝わってきます。そして「向学心」や「向学の念」といった言葉も有名で、さらに強調するならこちらを使った方が好ましいかも知れません。因みに補足として、同音異義語の「後学」は「後進の学者」や「将来のために学ぶ知識や学問」です。

向学の由来

「向学」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の著述家・石川天崖の著書「東京学」などに文言が記されています。

向学の文章・例文

例文1.やっとブラック企業を退職したので、今後は国家資格を取得する為に死に物狂いで向学に励もうと決心した。
例文2.自動車教習所の学科授業で寝ていたら指導員が突然「向学心がないなら出ていけ!」とぶち切れ注意してきたので、オーナーである父親の名前を告げたら急に態度が豹変し、弱々しい声で「枕を持ってきますか?」と子猫のような怯えた顔で、そんなビビりなら最初から注意するなと思った。
例文3.増税や物価高騰が庶民の家計を直撃しているが、総理の息子である元秘書官や議員といった世間知らずで向学心などは皆無な坊ちゃん連中が適当な事を言って官僚を丸め込んで壮大な実験をしているように思えてならない。
例文4.高校や大学受験の際に真剣に向学を見せないと、この国では学歴で99%将来が決まってしまい後から後悔しても手遅れでどうにもならない。
例文5.結局は向学の念よりも自責の念が方が強い人ばかりだろう。
「向学」を使った例文となります。

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向学の会話例

  • もう努力なんてしたくないんだよ。この会社に入れただけで、もう充分。

  • そんな情けない事を言わないで、少しは昇進試験に備えて向学をがんばる気持ちはないんですか?

  • ちょっと待って。ここは閑散部署! 仕事ができない役立たずだからここに飛ばされたのに、今更何を目的に昇進試験なんて受けるんだよ。

  • それはそうですよね。ちょっと私も真面目なフリをして言いたかっただけです。

仕事が暇な閑散部署で働く同僚の会話内容です。

向学の類義語

「向学」の類義語には「志」「勉強」「知識欲」「探求心」「知的欲求」などの言葉が挙げられます。

向学の対義語

「向学」の対義語には「不勉強」「遊行」「怠慢」「向学心がない」「向学心が少ない」などの言葉が挙げられます。

向学まとめ

学問や勉強に打ち込む気持ちが「向学」です。テストや受験を控えたり、或いは将来を見据えて真剣に勉強をする気概として用いる表現で、「向学心」や「向学の念」といった形で特に使われます。

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