否応なし(いやおうなし)
否応なしの意味は、有無を言わせない様子を指しています。承知している、承知していないも関係ない様子で選択肢がないとイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。今回は否応なしについて、意味や由来、類義語、例文も交えてわかりやすく解説をしていきます。
否応なしの意味とは
否応なしとは、有無を言わさずに選択肢がない様子を表した言葉です。賛成であるとか、反対であるとか、良し悪しも含めて、自身で選ぶ事は出来ない様子となり、強制的にですとか、自動的にという言葉も近しい意味になります。
否応なしの由来
否応なしの由来は、昔からに「いな」という否定をする言葉と「を」肯定する言葉を重ねた言葉で「いなもをも」から派生して、「いやがおうでも」「いやでもおうでも」などの表現が生まれてきたと言われています。既に1700年ごろの浄瑠璃でも「いやおふなし」が使われており、その頃には既に今の原型となっていたのです。
否応なしの文章・例文
例文1.我が家でもどんなにお腹がすいていなくても否応なしに19時から食事となる。
例文2.どんなに頑張って考えたアイデアでも、否応なしに上司から却下される。
例文3.否応なしに否定をされると、若い子はやる気をなくしてしまう。
例文4.私はどんな時も否応なしに決断を繰り返してきた事で、決断力が身に付いた。
例文5.今は時代の流れが早くなり、否応なしに変化が求められる事になるだろう。
自分の本意ではない所で、変化や決断を迫られるといった例文が多くなっています。
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否応なしの会話例
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高校生の頃って、いろいろ考えたい事があったのに否応なしに毎日が早いスピードで流れていた気がするよ。
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うん、目まぐるしい日々だった気がするね。テストに部活に恋愛にバイトに大忙しだったなぁ。
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でもあの時はまだ成熟してなかったし、いろいろイベントごとの様に毎日何かがあるのは良かったのかもしれない。
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否応なしに毎日いろいろやるべき事に追われていたけど、今となっては青春のいい思い出だね。
高校生の頃を懐かしみ、当時は学校のテストや部活動、バイトや恋愛など多くの事が毎日否応なしにあっという会話でした。
否応なしの類義語
否応なしの類義語としては、「有無を言わせず」が一番近い言葉と言えますが、近しい言葉としては「厭々」「不本意」「渋々」などがあげられます。
否応なしまとめ
否応なしは1700年前後の書物でも使われており、かなり昔からある事がわかりましたね。どうしても否応なしと聞くと、マイナスのイメージを持つかもしれませんが、否応なしにそうせざるを得なかった場合でもよい結果が得られる事は多々あります。判断基準がまだない段階では身を任せて、先達の決断を踏襲する方が失敗はしにくいのかもしれませんね。