「含蓄」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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含蓄(がんちく)

「含蓄」とは「言葉や文章の裏にある内容や深意」です。物事を表面だけで捉えると、浅はかな人と周囲から見下される事がありますよね? それなら分かりやすくハッキリ申してもらいたいものですが、それでは本音と建前ではありませんが空気感などから汲み取ってもらいたいところがあるようです。「含蓄」もそんなところがあり、裏にある深い意味を察すると始めて「含蓄ある話」だったと理解できるのです。

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含蓄の意味とは

「含蓄」の意味は以下の通りとなります。
 (1)内に含み持っている。内部に取り入れて蓄える。
 (2)内部に蓄える事から転じて、意味が深く味わい深い事で言葉の表面には表れない事を指す。
「含蓄」は元々は「内に含み持つ」や「内部に蓄える」といった意味があり、それが転じて現在の「言葉や文章などの表面には出ない意味がある事」となっています。ですから物事をハッキリと伝えるのではなく、その裏にある真意・深意を相手に汲み取ってもらうのが「含蓄」となります。例えばコーヒーを飲んだ感想として「美味い」でも良いですが、これではちょっと物足りないので「酸味と苦味が混ざり合ってコクを出し仄かに甘みを感じる」ともっともらしい事を言った方がある人達には「含蓄がある」や「含蓄が富む」と思えるのです。ですから絶対ではありませんが、通常は言葉を重ねて奥深くするのを「含蓄」で国語力が高い人や想像力を掻き立てられるような才能を持ち合わせるとして、逆に長く複雑な内容を短く表すのを対義語の「簡潔」とします。文章や言葉の本質を別の表現で言い表しますが、他にも芸術分野やその人の性格などでも「含蓄」は使われるので、良く言えば前述したように「味わい深い」や「奥深さ」となりますが、悪く言えば些細な事でも「思わせぶり」や「意味ありげ」に語る人とも受け取られます。よって、特に日常生活などでは「含蓄」もある程度の範囲に留めてあまりにも心意を汲んでもらうような物言いばかりでは面倒だと思われてしまいます。

含蓄の由来

「含蓄」は古代中国が発祥とされますが、残念ながらそれ以上は不明です。文献としては室町時代後期の蘇軾(古代中国・北宋時代の文人)の詩の注釈書などに文言が記されています。

含蓄の文章・例文

例文1.普段無口な彼もお酒の席では得意気に含蓄のある話を披露しては悦に入る。
例文2.どうしても当選したくて切羽詰まっている時の政治家の言葉は急に含蓄を持ち始めるが、それなら普段から真面目に仕事をしろと言いたくなる。
例文3.この詩からは恐ろしい含蓄があるように感じ取ったのか、娘は初めてやってきた展覧会で不満を表している。
例文4.有名な「人間だもの」という言葉から何の響きも含蓄も感じないが、地下アイドルと握手した時だけお布施をして良かったと素直に思える。
例文5.課長の言葉一つひとつから「俺は含蓄がある」という自意識オーラが出まくっていて、正直仕事以外では絶対に会話をしたくない。
「含蓄」を使った例文となります。

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含蓄の会話例

  • 本当に課長の話はいつも重みがあるね。

  • それに深いわよね。何というのかしら、えーと、そう含蓄があるのよね!

  • 確かに含蓄は人一倍ある。

  • でも、話が長いのよねー。そこが唯一の欠点で、含蓄の重みとかが一瞬で消えてしまう。

課長の言葉には「含蓄がある」と部下2人が称賛しています。

含蓄の類義語

「含蓄」の類義語には「真意」「深意」「含み」「意味」「語意」「語義」「文意」「意味合い」「ニュアンス」などの言葉が挙げられます。

含蓄の対義語

「含蓄」の対義語には「簡潔」「省略」「要点」「簡略」「端的」などの言葉が挙げられます。

含蓄まとめ

言葉や文章などに表れない裏に隠された深い意味や内容が「含蓄」です。深い味わいがある詩や言葉などに対して感銘を受けて用いる表現となり、誉め言葉のように「含蓄のある」や「含蓄ある人」といった形で使います。ビジネス現場などでも好んで用いられる表現なので、覚えておくと便利な言葉となっています。

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