「味も素っ気もない」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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味も素っ気もない(あじもそっけもない)

「味も素っ気もない」とは「趣や面白味が少しもなく非常に退屈な事」です。長いだけでオチもない話を延々とされたり、金持ちの嫌味な自慢話、それから芸能人のバカ騒ぎなどを見ていると不快に思うものですが、それらを評すると退屈極まりないので「味も素っ気もない」となります。

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味も素っ気もないの意味とは

「味も素っ気もない」の意味は以下の通りとなります。
 (1)少しの味わいや面白味がない。退屈。詰まらない。
 (2)無味乾燥で趣や潤いに欠ける。
 (3)「味も塩っけもない」も同義。
”味”は「甘味や酸味や旨味などの総合」「趣」「含蓄」、”素っ気”は「面白味」「味わい」「愛想」で、味と素っ気のどちらもないと強く否定するのが「味も素っ気もない」です。ですから、平凡であったりセンスがないといった人や物事に対してダメ出しをするように「味も素っ気もない」となります。さらには、ガッカリ・失望・落胆となった気持ちの表れでもあり、こちらの期待値よりも大きく下回っているので嫌味のように思わず感じてしまうのです。

味も素っ気もないの由来

「味も素っ気もない」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治時代の小説家・中勘助の著書「銀の匙」などに文言が記されています。

味も素っ気もないの文章・例文

例文1.彼の冗談はいつも味も素っ気もないので、聞いていると段々と眠くなるので睡眠導入剤とすれば悪くもない。
例文2.味も素っ気もないと同僚から貶され、頭にきたが思わず愛想笑いをして場をやり過ごす自分が情けない。
例文3.彼女が作る料理は美味しい不味いというよりも、味も素っ気もないとするのが的確である。
例文4.公務員とは味も素っ気もない人が務める職場だと昔は思われていたが、今では地方の花形職業で飲み屋からバイトや派遣で働く女性に結婚相談所や消費者金融でも大人気となり、ちょっとした大物気取りで人生を楽しんでいる。
例文5.やっとの思いで派遣の工場に仕事が決まったが、そこは正に味も素っ気もない単調な毎日で肥えた班長が淀んだ目で「派遣君」と1日に数回ぐらい声を掛ける以外は誰とも会話をせず、地獄よりも活気がないこの世の墓場である。
「味も素っ気もない」を使った例文となります。

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味も素っ気もないの会話例

  • えっ、土日は何もしないでいつも寝ているの? 若いのに勿体ない。そんな味も素っ気もない生活をしていたら、あっという間に老けるよ。

  • それって、他の人に言ったらハラスメントですよ。

  • ごめん。そんなつもりじゃないけど、何か趣味を持てばいいのに。例えば、パチンコとか競馬とかFXとか?

  • それって全部ギャンブルですよね。お金に一喜一憂するのも空っぽで味も素っ気もない人にありがちですよね。

職場で「味も素っ気もない」会話を繰り返す二人の会話です。

味も素っ気もないの類義語

「味も素っ気もない」の類義語には、「野暮ったい」「無味無臭」「風情がない」「妙味に乏しい」「無粋な」などの言葉が挙げられます。

味も素っ気もないの対義語

「味も素っ気もない」の対義語には、「味がある」「味わいがある」「味わい深い」「風情がある」「含蓄がある」「個性的」「心が引かれる」などの言葉が挙げられます。

味も素っ気もないまとめ

「味も素っ気もない」は味わいや面白味がないという意味です。退屈であったり詰まらないとして、その人や物事などのセンスが悪いと否定をする際に使い、簡単に言えばダメ出しとなるのが「味も素っ気もない」です。

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