国葬(こくそう)
「国葬」とは「国家に対して多大な貢献をした人物へその人物の死後、国家の儀式として国費にて行われる葬儀」のことです。安倍元首相の「国葬」が行われるということで注目を浴びている言葉ですが初めて聞いた方も多いのではないでしょうか。今回はそんな「国葬」を解説していきます。
国葬の意味とは
「国葬」の意味は以下の通りとなります。
(1)国家に対して多大な貢献をした人物に対してその人の死後、国費によって行われる葬儀。
(2)一部国費によって賄われている葬儀。
元々は天皇が崩御された際に大喪(たいそう)が「国葬」として行われていましたが1926年10月21日に国葬令が公布され「国葬」の規定が明文化されました。しかし戦後に制定された日本国憲法20条により国の宗教活動は禁止され国葬令が失効しました。近年は「国葬」の明確な定義はなく国費によって賄われている葬儀を「国葬」「合同葬」「国民葬」などと定義されます。内閣総理大臣経験者などの有力政治家は内閣、所属政党、所属議院、遺族などの組み合わせによる「国葬」もしくは「合同葬」として行われる事が多いです。
アメリカでは歴代大統領経験者や軍人のダグラス・マッカーサーに対して国葬が行われています。
国葬の由来
「国葬」の由来は、1926年10月21日の国葬令が公布されたことによって正式に「国葬」という言葉が使われるようになりました。国葬令は失効しましたが近年でも国費によって一部もしくは全額賄われる葬儀に対して「国葬」と言われる事があります。
の文章・例文
例文1.国葬は国に多大な貢献をした人物に対して行われる。
例文2.内閣総理大臣を経験した政治家は内閣や政党と一緒に国葬または合同葬として行われる事が多い。
例文3.近年では1989年に昭和天皇の国葬が行われた。
例文4.国葬もしくは合同葬は近年ほとんどが東京にて行われている。
例文5.国葬の定義は現在では明文化されていないが、国費によって賄われている葬儀に対して使われる。
「国葬」を使った例文です。
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国葬の会話例
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安倍元首相の国葬が行われるかが最近注目されているよね。
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国葬でも全額国費または一部だけを賄うかによっても国民の意見が割れそうね。
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今は日本全体の景気が悪いから盛大には出来なさそうだよね。
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全ての費用を国で賄ったら反対する人もかなりいるだろうね。
国葬に関して議論を重ねる二人組の会話です。
国葬の類義語
「国葬」の類義語には、「合同葬」「国民葬」などの言葉が挙げられます。
国葬のまとめ
「国葬」は必ずしも故人を労うだけの目的ではなく政治的な思惑も絡んでくるのが現実です。人によっては税金の無駄遣いといった意見があったり、「国葬」に値するといった意見もあります。これからも定期的に登場するであろう「国葬」は難しいテーマの一つでもあるのではないでしょうか。