「土一升に金一升」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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土一升に金一升(つちいっしょうにかねいっしょう)

「土一升に金一升」とは「驚くぐらい地価が高い喩え」です。結婚をしてマイホーム購入を検討するようになると、住宅に関する情報が気になって仕方がなくなる事に覚えがある人も多いと思います。あそこの住宅地は地価が高い安い、向こうは交通の便が悪い良い悪い等とまるで不動産業者にでもなったかのつもりで色々と考えを募らせます。これは現在だけでなく、昔の人もきっと思いは一緒だったのでしょう。そんな事を思わずにはいられない「土一升に金一升」の解説となります。

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土一升に金一升の意味とは

「土一升に金一升」の意味は以下の通りとなります。
(1)土地の値段が極端に高い事の喩え。
(2)地価が極めて高い喩え。
(3)「土一升金一升」も同義。
”土一升”は「僅かばかりの土地」、”金一升”は「大金」で、土地の価格が極端に高い喩えが「土一升に金一升」です。”一升”とは古来の長さ単位”升”を用いた尺貫法による容積を調べるもので、当時に換算すると約200mlと言われています。と言うのは、そもそもは両手ですくった量が”一升”なので、かなり適当であったのは間違いありません。ですから、僅かな土地である”土一升”に対して、両手の量である”金一升”は大変の大金なので、そこから「非常に価値がある土地」となり「地価が極端に高い喩え」となります。本来はそんな少しの土地に金を等価交換のように渡すのは絶対にないので、それぐらいの高いと強調をしています。ですから、実際に使う際には、東京など地価が高騰している場所や物事の喩えとして面白く使うぐらいしか使用法はありません。

土一升に金一升の由来

「土一升に金一升」の由来は江戸時代後期の草双紙「合巻」の「教草女房形気」となります。

土一升に金一升の文章・例文

例文1.我が実家は土一升に金一升とは程遠い、十坪を買えば一坪無料で貰えるような田舎の田舎にある。
例文2.渋谷や世田谷の土一升に金一升するような高級住宅地にマイホームを建て、フェラーリやレクサスが車庫に入っていたら人生の勝ち組なんだろう。
例文3.地方は駅前でもどんどん寂れ、土一升に金一升を期待して物件を買い漁っていた不動産会社などは青色吐息経営陣は責任の取り合いをしているに違いない。
例文4.今後はバブル時代のような土一升に金一升などを期待せず、貯金だけを続けて慎ましく生きていくに限る。
例文5.都心から電車で1時間程度の通勤圏内の地方都市は土一升に金一升となっていて、子育て世代がマイホームを建てて人口も急増しているそうだ。
地価が上がっているや高いとして「土一升に金一升」を使った例文です。

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土一升に金一升の会話例

  • いつも思うんだよ。この借金を完済するウルトラCがないかって。

  • それで、何かあったの?

  • 俺は長男だから、両親が亡くなったら遺産相続して一気に形勢逆転できるんだよ。田舎とはいえ、結構な広さの土地もあるしね。

  • でも田舎の土地がいくらあっても、それで土一升に金一升を期待するのは夢みたいなものよ。不動産屋に相談してみれば、あまりにも安くてガッカリしてショックから立ち直れないわよ。

借金に頭を抱える夫が、実家の土地を売却すれば儲かると期待を寄せています。

土一升に金一升の類義語

「土一升に金一升」の類義語には、「寸土寸金」「一等地」「第一級の土地」「地価高騰」などの言葉が挙げられます。

土一升に金一升の対義語

「土一升に金一升」の対義語には、「二等地」「荒れ地」「荒れ野」などの言葉が挙げられます。

土一升に金一升まとめ

「土一升に金一升」は土地の値段がとても高い事の喩えです。僅かな土地を意味する”土一升”と大金となる”金一升”を合わせて、地価高騰といった意味合いになります。日常的にはあまり使う言葉ではないですが、それぐらい驚き価格の高い土地に対して敢えて用いたりします。

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