地団駄(じだんだ)
「地団駄を踏む」という表現が一番有名な言葉かもしれませんね。悔しさや苛立ちを表したような言葉になります。
貧乏ゆすりといった行為がありますが、人の心理状態というものは昔から特徴として行動に表れるものなのかもしれません。
今回はそんな「地団駄」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
地団駄の意味とは
「地団駄」とは、一般的には「地団駄を踏む」という表現で悔しがって、行き場のない気持ちを抱えて、激しい勢いで地面を踏み鳴らしているような様や、そのような気持ちを表す時に使われている言葉になります。
言葉の意味的に、前に進めずその場で足踏みしているような様子を表していそうですが、そういった状況が元となっている訳ではないのです。
地団駄の由来
「地団駄」という言葉の元となっているのは「地踏鞴(じたたら)」という言葉です。かなり耳慣れない言葉ですよね?
この地踏鞴とは「鞴(ふいご)」という、主に火を起こすために使用する、足で踏むことによって箱状になっているこの物体の中のピストン部分を動かして風を送り出すことができる装置の一つに付けられた名称のことです。
なので「地団駄」という言葉は字面だけだと一見それだけで意味が成立しているような言葉に見えますが、実はこの「地踏鞴」と呼ばれる道具を「踏む」様子が、足を踏みながら悔しい感情や沸いた怒りを抱えている状況を表しているために、「地団駄を踏む」という表現で扱われているのです。
地団駄の文章・例文
例文1.明らかな嫌がらせをされて地団駄を踏む。
例文2.解決できない問題に巻き込まれ地団駄を踏む。
例文3.地団駄を踏む。あまり得意ではない担当を任されたからだ。
例文4.子供がごねて地団駄を踏んでいる。
例文5.どれだけ怒ったとしても地団駄を踏むような態度は出したくない。
地団駄という言葉の状況は、子供が駄々をこねている時が一番わかりやすいかもしれませんね。
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地団駄の会話例
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この間スーパー寄った時に駄々をこねる子供が居たんですよ。
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ふむふむ。
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駄々をこねる子供に対してお母さんの方は地団駄を踏んでいました。
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うまいこと言ったぜって顔してますね。
悔しさや怒りなどの感情は地団駄を踏むといった形で動作に影響を及ぼしやすいものなのかもしれませんね。
地団駄の類義語
地団駄の類義語としては、「臍を噛む(ほぞをかむ)」や「後悔先に立たず(こうかいさきにたたず)」などの言葉が挙げられます。
地団駄まとめ
ゲームをしていても仕事をしていても、これは腹立つなーと感じる場面に出くわすことは頻繁にあることかもしれません。短気な方であれば、特にその傾向が強いかもしれませんね。
ですが地団駄を踏んでいても前には進めないもの。そういう状況の時こそ、前に進める道へ足跡を付けていくといったような心がけを持つことが大切なのかもしれませんね。