坊主憎けりゃ袈裟まで憎い(ぼうずにくけりゃけさまでにくい)
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとは、憎しみからその人に関係するものすべてが不快に感じることです。嫌いな人がいて、その人と仲良くしている人や使っているものなどが全て嫌いなるといったことと同じようなことです。今回は、そんな坊主憎けりゃ袈裟まで憎いは人を憎むという言葉を例文とともに見ていきたいと思います。
この記事の目次
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの意味とは
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの意味は憎しみからその人に関係するものすべてが不快に感じることです。また、坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの「袈裟」とは僧侶が左肩から右脇下にかけてまとう布状の衣装のことを表しています。合わせて覚えておけるといいと思います。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの由来
由来は江戸時代の寺請制度にあるとされています。寺請制度により寺院が実質幕府の出先機関の役所と化し、本宗教活動がおろそかとなり、また汚職の温床となったことから多くの人に嫌われていたとされています。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの文章・例文
例文1.坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというように相手の両親まで憎いと感じる。
例文2.彼のことが嫌いで彼の好きなものは嫌に思えてしまう。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いとはまさにこのことである。
例文3.坊主憎けりゃ袈裟まで憎いからといって他人の迷惑になるようなことは控えるべきだ。
例文4.あのお店の商品を買って後悔したことがあるからもう買うことはない。まさに坊主憎けりゃ袈裟まで憎いである。
例文5.憎き相手の祖国まで憎み復讐を誓う。これこそ坊主憎けりゃ袈裟まで憎いである。
これらから坊主憎けりゃ袈裟まで憎いは、その人に関係するものまでが憎くなるさまを表す際に用いることができます。
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坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの会話例
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彼はいつも他人の迷惑になることや嫌がるようなことをしているからクラスメートから嫌われているらしいよ。
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らしいね。中には彼のことを憎むぐらい嫌っている人もいるぐらいだものね。
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そうなんだ。坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというように彼の好きなものまで憎くなってしまう人もいそうだね。
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うん。彼はいつも問題を起こすから少しは反省してもらいたいものだよ。
これは、嫌われている生徒について話している様子です。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの類義語
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの類義語には、「法師憎けりゃ袈裟まで憎し」「親が憎けりゃ子まで憎い」「雪辱」「罪を憎んで人を憎まず」などがあります。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの対義語
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いの対義語は、「恋は盲目」「痘痕も靨」「惚れた欲目」などがあげられます。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いまとめ
坊主憎けりゃ袈裟まで憎いというように憎しみが強いあまり、関係する他のものまで憎く感じるということがあります。憎いとまではいかないものも、嫌いであればその人に関係するものが嫌いになるといったこともあると思います。生きていれば当然納得できないことや嫌なこと、理不尽なことを目の当たりにして憎く思ったり、嫌に思ったりすることもあるかも知れないです。そんなときは、そういった環境から抜け出せるように努めたり、精進したりして自分の望む未来に近づけるといいと思います。