「基軸通貨」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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基軸通貨(Key Currency)

「基軸通貨」は金融・証券用語や経済用語の中でもかなり有名な言葉ですし、学生時代に授業で習った記憶があったり、そのまま覚えてしまった人も多いのではありませんか? 答えはとても簡単で、アメリカ通貨である”ドル”を指す言葉です。これだけではあまりにも物足りないので、より深く掘り下げて解説をさせて頂きます。

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基軸通貨の意味とは

「基軸通貨」の意味は以下の通りとなります。
(1)かつてはイギリスのポンドを指していたが、現在はアメリカのドルだけを指し示す。
(2)国際間の信用度が最も高い国の通貨に対して呼び、ユーロやポンドや円も信用度が高いが、世界共通の認識として通常は米ドルだけを「基軸通貨」と位置付けする。
(3)世界的な信用度が高い米ドル、ユーロ、英ポンド、日本円、スイスフランが「国際通貨」で、その中でも最も流通量が多く世界各国で使われる米ドルに対して「基軸通貨」と呼ぶ。

「基軸通貨」になるには一定の条件が必要で、単に経済大国やGDPランキングで1位を獲得してなれるものではない。国際間の信用度が高く貿易や取引に使われる決済通貨、各国通貨の基準になる、日銀など各国の通貨当局が準備資産として保有する等々が要求されます。要するに、世界中が認めて使用され欲する通貨でないと意味がありません。ですから、今後中国がどんなに経済発展をしても”人民元”が「基軸通貨」となるのは、まず有り得ません。仮になるとしたら、世界大戦が起こりアメリカが崩壊したのなら、その可能性もなくはないですが、現時点ではあまりにも難しいです。同様に米ソ冷戦でも最終的に米ドルを欲しがる国は多いが、ソ連のルーブルを欲しがる国は極少数であり、これらの決定的な違いが現在のアメリカとロシアの状況を物語っています。因みに、世界中では様々なお金(通貨)が毎日大量に使われ流通していますが、その約60~65%が米ドルとされ、関係深い通貨であるカナダドル・オーストラリアドル・ニュージーランドドル・香港ドル、友好国である英ポンドや日本円にユーロなどを含めるとドル関連で約80%以上とされ、この牙城を中国なりロシアが崩すのは、実現不可能なのです。

基軸通貨の由来

「基軸通貨」の歴史として、かつては世界の覇権を握っていたイギリスのポンドがその役割を務めていましたが、第一次世界大戦によって力を付けたアメリカが欧州各国を納得させて、「基軸通貨」をドルに移り替えた経緯があります。そして、第二次世界大戦後にはその役割は完全に米ドルに移り、アメリカの経済発展を支え世界中で米ドルが重要な通貨へとなり、現在に至ります。

基軸通貨の文章・例文

例文1.基軸通貨である米ドルは安定資産なので、投資先としても安心できる。
例文2.アメリカは基軸通貨であるドルを売買するだけで、世界中をコントロールできる。
例文3.かつては日本も景気良く経済発展をしていたが、結局は基軸通貨であり世界の中心アメリカの手のひらで踊らされていたようなものだ。
例文4.テロや強盗などの世界的な人気映画を観ると、悪役は全て基軸通貨である米ドルを要求するのが興味深い。
例文5.敢えて米ドルの次となる基軸通貨を探すなら、ユーロか英ポンドだろう。日本円を欲しがる国は実は少なく、そこを認識すべきだ。

「基軸通貨」の本質をついた文章となります。

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基軸通貨の会話例

  • やっぱりアメリカは凄い国だ。世界一の大国だよ。

  • どうしたの? 何があったの?

  • 最近は中国の経済発展がスゴイから、このままアメリカを追い落とすと不安だったけど、基軸通貨を詳しく学んだから、どんなに頑張ってもアメリカの役割にはなれないと知って一安心だよ。

  • 確かに基軸通貨として見たら、中国は絶対に無理。だって、通貨価値や流通量でいったら雲泥の差がありそれは覆らないよ。何しろ、中国だけでなく世界各地で物を売っているけど、それは米ドルを手に入れているような構造だからね。だから、アメリカは強い。

「基軸通貨」はアメリカ経済の強さの象徴である様な文章となっています。

基軸通貨の類義語

「基軸通貨」の類義語には、「国際通貨」「決済通貨」などの言葉が挙げられます。

基軸通貨まとめ

「基軸通貨」とは、世界で最も信用度が高い通貨に対しての称号でもあり、現在は米ドルに対して呼ばれています。「基軸通貨」である米ドル、その次に信用度が高いユーロ・英ポンド・日本円・スイスフランをまとめて「国際通貨」として、為替取引などで重要な通貨という役割を担っています。

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