堅忍不抜(けんにんふばつ)
人生生きていると、常に良い時ばかりではありませんし、常に悪い時ばかりでもありません。ただ悪い時にどういった姿勢で耐え忍べるかがそのひとの成長につながります。そんな時の心の持ちようを表した言葉があります。それが堅忍不抜という言葉です。今回は、「堅忍不抜」という言葉の持つ意味や使い方や由来を説明していきます。
堅忍不抜の意味とは
堅忍不抜の意味とは、どんなに辛い事があっても心を動かさずに耐え忍んでいく事です。
堅忍不抜の由来
堅忍不抜の由来は中国の書家である蘇軾(そしょく)の「晁錯論」の中で「古の大事を立つる者は、唯だに超世の才有るのみならず、亦た必ず堅忍不抜の志あり」と使われています。
意味は「昔の偉人は才能があっただけではなく、我慢強く耐え忍んで何事にも動じない心を持っていた」となります。
堅忍不抜の文章・例文
例文1.堅忍不抜の心で取り組まねば、大事は成せない
例文2.大相撲の昇進伝達式で堅忍不抜は使われた事がある
例文3.不動明王の如く、ぶれない堅忍不抜の志が必要だ
例文4.彼があそこまで有名になったのは、堅忍不抜の精神で批判に屈せずやり続けたからだ
例文5.堅忍不抜を座右の銘として、司法試験合格に向けて邁進しよう
目標や目的に向かって、努力をしていく過程の中で良い時ばかりではなく、逆につらい事の方が多いと思います。しかし、そんな時自分を支えてくれるのは強い意志・心の持ちようです。堅忍不抜はそんな強い意志を表す言葉であると言えるでしょう。
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堅忍不抜の会話例
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君の夢はバレエのダンサーになることなんだって?
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ええ、そうよ。レベルが上がる度にできない事が増えて大変だけど、楽しいし小さい頃からの夢なの
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堅忍不抜の意思で頑張れよ。今度の発表会、楽しみしてる。
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そうね、ありがとう。次こそは優勝するわ。
「堅忍不抜の意思」といった言葉で用いることが多いため、堅実に頑張っている人にこういった言葉をかけてみてはいかがでしょう。
堅忍不抜の類義語
堅忍不抜の類義語としては「堅忍持久」「不撓不屈」「志操堅固」「鉄心石腸」があげられます。
堅忍不抜まとめ
堅忍不抜は昔の偉人も座右の銘にするほど、有名な言葉であり、取り組み方や心のありかたを示した言葉となっています。
辛い時や苦しい時は周りの声に耳を傾けられないという事もありますが、強い意志を持って周りの人の協力を仰ぐことで乗り越えていけるのではないでしょうか。仕事や勉強、スポーツなどあらゆる分野で多用することのできる言葉です。