夢見心地(ゆめみごこち)
少女漫画などを普段からよく読むような方はこの言葉の感覚がすっと理解できるかもしれませんね。ふんわりとして、幸せで、心が満たされている、気持ちのいい心の状態を表すような時に使われる熟語です。
今回はそんな「夢見心地」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
夢見心地の意味とは
「夢見心地」とは、「見た夢そのものの内容に対してや、夢を見ること」といった意味を指し示す「夢見」という言葉と、「外で起こった出来事、その様子に対して発生した感覚がしばらく残っている時の、精神状態、気持ち。また、心の持ちよう、心構え」といった意味を指し示す「心地」という二つの言葉が合わさることによって、「夢を見ている時のような、うっとり、ぼんやりとした心の状態、精神状況」といった意味を持つ熟語です。
夢心地という形で表現することもできる言葉です。
夢見心地の由来
「夢見心地」という言葉の由来、古くは平安の時代、中頃に藤原義孝(ふじわらのよしたか)という歌人が書いた「義孝集」という家集の974項目、「はるばるの花をあだにとみしものを昔の人の夢ここちする」という一文の中の「夢ここち(夢心地)」が語源であると考えられています。
夢見心地という言葉は後の1902年に「富岡先生」という短篇小説にて登場しました。
夢見心地の文章・例文
例文1.彼女はいつも夢見心地だ。
例文2.ここに来て夢見心地のままでは困る。
例文3.夢見心地。なんて素敵なお店なんだろう。
例文4.彼と結婚した後の私は毎日夢見心地だ。
例文5.夢見心地で入社した会社だったが、嬉しいことにその感覚は今も続いている。
夢見心地という言葉は、人の持つ雰囲気や状況に対して使われることもある言葉です。
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夢見心地の会話例
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夢さんって最近随分夢見心地ですよね。
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それがー、この間すっごい素敵な人から連絡先教えてもらえたんですよー。
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ふーん。
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あれ?なんか随分そっけない反応ですね?
夢見心地という言葉は「夢」という言葉が入っている関係もあり、どちらかというと恋愛関係のことで使われる場面が多い言葉かもしれませんね。
夢見心地の類義語
夢見心地の類義語としては、「有頂天(うちょうてん)」や「夢現つ(ゆめうつつ)」などの言葉が挙げられます。
夢見心地まとめ
とても幸せな印象を受けるこの「夢見心地」という言葉。誰しも常にそんな気持ちで過ごしていたいと思うものですが、今夢見心地とは到底かけ離れた毎日を送っている方は一念通天の精神で目の前のことに取り組み、今夢見心地だと感じる毎日を送れている方は、その幸せを大切にして過ごしていくことが何より重要なことなのかもしれません。