「大根役者」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

大根役者(だいこんやくしゃ)

「大根役者」とは「俳優や役者を見下す言葉で、演技が下手くそや素人演技」となります。ドラマや映画とは基本的には集団芸なので、どうしても一人だけ明らかに演技が下手で過剰だったり逆に淡々としていたり、セリフが棒読みだと目立ってしまいます。そんな演技を披露する役者を侮辱する言葉が「大根役者」で、客や視聴者からするともう観ていられないぐらい下手で嫌になるという感じです。それではより詳しい解説を始めさせて頂きます。

[adstext]
[ads]

大根役者の意味とは

「大根役者」の意味は以下の通りとなります。
(1)演技力がない役者。素人のような下手な演技。
(2)演技が下手な役者を軽蔑した表現。
(3)演技力が劣り、芸のまずい役者を嘲る言葉。
(4)略した「大根」、「三文役者」も同義。
”大根”は「アブラナ科の越年草」「大根役者の略」、”役者”は「俳優」「駆け引きに長けている人」ですが、大根の根の白さと素人の”しろ”を引っ掛けたものや食べても腹を壊さないなどの諸説が入り混じり、いつからか下手な演技が”大根”と呼ばれるようになり、そこから「大根役者」という言葉が誕生したようです。要するに明確な理由は定かではないですが、「素人っぽい演技」「下手くそな演技」=「大根」となり、それが「大根役者」と呼ばれ定着しました。一般人はドラマや映画を観て、思わず感想のように軽く発してしまいますが、当の役者にとっては死活問題でありプライドを傷付けられる言葉となっています。公然と演技にダメ出しをされているので、「役者として二流」や「成功しない」と言われているも同然です。実際のところは、役者を目指して下積み経験がある人はそれなりの演技が出来るので、所謂本職の役者にはあまり使われない言葉でもあります。アイドルやモデルなど知名度や人気はあるので主役や準主役を務めるが、演技力は本当の役者よりかなり劣っている場合に用いられる事が多いです。ベテラン俳優などは「大根役者」と呼ばれる事はほぼ無縁で、どうしてもアイドルやお笑い芸人などが本職を離れてドラマや映画に出演したり、或いは事務所の威光によって役柄に合わない人選がまかり通って作品の世界観が壊されると、ネット上は「○○の演技は大根」「大根役者の○○」という誹謗めいた言葉が多くなります。

大根役者の由来

「大根役者」の由来は諸説が入り乱れ正確には不明ですが、一説によると大正時代に活躍した歌舞伎役者・六代目尾上五郎が無名の役者に言い放った言葉と言われています。

大根役者の文章・例文

例文1.シリアスな演技や日常生活の延長のような演技では分かり辛いが、コメディ作品を観れば誰が大根役者なのか一目瞭然である。
例文2.大根役者が集まる祭典が日本アカ〇ミー賞と言えなくもない。
例文3.日本や韓国の映像作品を観ると、整形した役者が一同に集まりどんなシーンでも髪型や顔の写り具合ばかりを気にして、仕舞いにはシークレットブーツで身長まで高くするなど、大根役者以前の問題だと思えてならない。
例文4.アイドルとはコンサートや歌番組では口パク、ドラマでは台詞棒読みの大根役者、バラエティでは台本通りに発するだけでファンは大絶賛するのだから、それは王様気分に浸ってシ〇ブでも打って高級車を乗り回し人生を謳歌したくなるのだろう。
例文5.元大根役者が今やワイドショーや情報番組の司会となり、世間に真っ当な意見を整然と述べるのはどうも腑に落ちない。
芸能界を揶揄するような例文となります。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

大根役者の会話例

  • 秋の新ドラマは何が始まるのか、楽しみだなー。

  • どうせ刑事に医療ドラマでしょう。いつも一緒。

  • そんな事はないって。美男美女が集まる刑事や医者なんて存在しないんだから、ドラマで楽しむしかないでしょう。

  • でも、あなたっていい年して本当に大根役者ばかりが出演するドラマが好きよね。どうせなら海外ドラマを観たらどうなの?

ドラマに対する価値観が激突する男女の会話です。

大根役者の類義語

「大根役者」の類義語には、「田舎役者」「三枚目」「ドサ役者」「緞帳役者」「へっぽこ役者」「猿芝居」「ベタな演技」などの言葉が挙げられます。

大根役者の対義語

「大根役者」の対義語には、「千両役者」「花形役者」「映画スター」「名優」「実力派」などの言葉が挙げられます。

大根役者まとめ

「大根役者」は大根の根が白い事から素人とかけたなどの諸説から誕生した言葉で、演技が下手な役者の事です。下手くそな演技を見下す言葉となるので、役者としては最も言われたくない言葉となっています。最近はアイドルやお笑い芸人がドラマや映画に出演すると、その拙い演技に対して言われがちです。

最新の記事はこちらから