「大正ロマン」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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大正ロマン(たいしょうろまん)

「大正ロマン」とは「大正時代を感じさせる文化などをまとめた総称だが、近年は大正時代の流行やファッションや建造物などを若者達が新鮮で趣があると再評価するブーム」です。要するに多くの若者達からすると、明治や昭や平成よりも「大正時代」こそ最もオシャレで雰囲気があるとして人気があります。ですから、例えばステンドグラスを見れば「大正ロマンが感じられる」となり、レトロだけどオシャレとして注目を集めるのです。

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大正ロマンの意味とは

「大正ロマン」の意味は以下の通りとなります。
 (1)大正時代の趣を感じさせる独自の文化・芸術・思想で、特に若い女性達には個性溢れるファッションやアート的なセンス良さとしても注目されている。
 (2)明治と昭に挟まれた僅か15年間の大正時代を令になって見直すブームで、誕生したファッションや建造物などを再評価し独特の雰囲気が感じ取れると若い世代から支持を得ている。
 (3)「大正浪漫」とも書く。
”大正”は「大正時代の略」「大正天皇時の年号」、”ロマン”は「感情や理想的に物事を捉える」「夢や冒険に憧れを持つ」「長編小説」で、大正時代への儚い思い的な意味となるのが本来の「大正ロマン」です。これまで江戸時代や明治時代、或いは昭などに比べると僅か15年間で幕を閉じた大正時代というのはどうしても扱いが小さくなっていましたが、しかし、明治時代によって西洋の文化が日本に入り始め、それが見事に開花し洋折衷の新しい文化となったのが大正時代で、その中でも女性ファッションというのは現代の若い女性からすると新鮮でありオシャレに映るようで、令世代からも大きな注目を集めています。大正時代のオシャレな女性は「モダンガール」(modern girl)を略して「モガ」、男性は「モダンボーイ」(modern boy)から「モボ」と呼ばれ、彼女達を描いた有名画家による作品は独特の空気感を出している事でも知られます。他にも建造物の外観や内装は大正時代ならではの雰囲気があって現代の若者達からはオシャレでありセンスが良いとして、当時の面影を残す喫茶店などは非常に人気があります。よって、本来なら大正時代の文化だけでなく思想や出来事なども含めて「大正ロマン」とするべきですが、若者達からするとファッションやアートに喫茶店などの個性的な店、そして大正時代を背景にした漫画「滅の刃」の人気などから注目の古き良き時代への憧れが「大正ロマン」となっています。

大正ロマンの由来

「大正ロマン」の由来は明治時代に流行していた「ロマン主義」から取られて誕生し、大正時代から既に使われていましたがその後は廃れ始めます。しかし、1960年代の昭35年頃から大正時代の再評価がされるようになると再び「大正ロマン」が使われ始め、その後は2016年から漫画「滅の刃」が連載開始となり、音楽ユニット・YOASOBIが2021年に「大正浪漫」という曲をリリースするなど大正時代を再評価する動きが定期的にあるので、若者達からは注目をされています。

大正ロマンの文章・例文

例文1.数十年前の店は汚いや古いと嫌うのに、100年が経過すると逆にエモいと大正ロマンを絶賛するのだから若い人の心は理解できない。
例文2.大正ロマンを感じさせる喫茶店が近所にオープンしたが、店主は何を勘違いしたのか強気のぼったくり価格で営業をしているので、見込んだ若い客は来店しないで裕福な高齢者が日に数人やって来るだけになった。
例文3.埼玉の川越に出掛けて大正ロマンを肌で感じ取れて、良い休日の息抜きになった。
例文4.流行は移ろいやすいので、大正ロマンが一段落したら今度は昭や平成ブームが必ずやってくるだろう。
例文5.袴をレンタルすれば誰もが気軽に大正ロマンを感じられる。
「大正ロマン」を使った例文となります。

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大正ロマンの会話例

  • 何か雰囲気が変わったね。それって…。

  • 分かる? 大正ロマンを意識しているんだけど。

  • そうだよね。大正ロマン、似合っているよ。

  • でしょう。今は大正ロマンのファッションにすれば誰でもオシャレなんだから。

「大正ロマン」のファッションでご満悦の女性という内容です。

大正ロマンの類義語

「大正ロマン」の類義語には、「ハイカラ」「昭レトロ」「大正モダン」「平成レトロ」などの言葉が挙げられます。

大正ロマンの対義語

「大正ロマン」の対義語はありません。補足として”ロマン”の対義語は「リアリスト」「古典」「現実」などの言葉が挙げられます。

大正ロマンまとめ

「大正ロマン」は大正時代ならではの文化や歴史を感じさせる雰囲気です。現代人からすると昔の文化はどれも懐かしかったり趣がありますが、特に大正時代は今から100年ほど前という事もあって歴史的に西洋文化も入ってきて日本が急激に変化をし始めるので、ファッションや建物などが独特の輝きを放ち、それが令世代からはエモいと再評価をされています。

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