大門(だいもん/おおもん)
「大門」とは「重要な寺院などの入り口にあたる『大きな門』」です。神社などを訪れると、入り口にひと際大きな存在感を発揮する建物の門がありますよね。有名な寺院ほどこの門が大きくなると言っても過言ではなく、中には本殿よりも豪華でお金を掛けているのではと思わせるほどです。これらが所謂「大門」となり、他にも地名や人名や関所のようなシンプル構造ながらも大きな門は「大門」となります。
大門の意味とは
「大門」の意味は以下の通りとなります。
(1)「だいもん」と読む場合は、大きな門や大きな正門や仏教寺などの正門や総門。また社会的に地位の高い家柄などの事。
(2)「おおもん」と読む場合は、邸宅や城の表門や正門。また江戸時代にあった東京吉原の遊郭入り口にあたる門。
「大門」は文字通りに「大きな門」という意味ですが、他にも人名や地名や店名などでも頻繁に使われます。広く一般的には「大きな門」として、特に歴史ある仏教建物や寺院などの大きな総門などを「大門」(だいもん)、個人宅などの屋敷の大きな門を「大門」(おおもん)とする場合が多くなります。また、代々続く社会的ステータスで家柄が高い事やそんな特権的な地位も「大門」(だいもん)としたりします。これら以外では有名な素麺として「大門素麺」(おおかどそうめん)、東京吉原の遊郭入り口となる「吉原大門」(よしわらおおもん)、神社の東方にある大きな門は「東大門」(とうだいもん)、門が西の場合は「西大門」(さいだいもん)となり、韓国ソウルの学生街でもある「西大門区」(ソムデンク)、中国でも地名「大門鎮」や島名「大門島」などが存在します。これらのように様々な用途で用いられる言葉ですが、通常は「大きな門」という認識で問題ないでしょう。
大門の由来
「大門」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては日本古代の法典「養老律令」の注釈書「令義解」(718年)などに文言が記されています。
大門の文章・例文
例文1.東大寺の南大門のスケールに圧倒され、京都旅行に来てよかったと感じた。
例文2.港区の芝大門で焼肉を食べていると店内には自分と同じような勝ち組が港区女子を連れて遊んでいるので、妙な仲間意識が共有されるが同時にとても虚しくて情けない気持ちも溢れる。
例文3.吉原に行ったら、今日も遊ばせてもらいますと神妙な気持ちで大門を潜り、それから予約したお店に行くように心がけている。
例文4.政治家は地位が高い偉い者ほど苦労知らずの大門ばかりが名を連ねているのだから、それは日本も斜陽となるのは当然で、それでも天然ボケした大勢は日出る国や神のご加護があると本気で信じている。
例文5.田舎の地域興しは旧城の大門や生垣だけを復元して喜んでいるが、それで観光客が大勢詰めかける訳がないとまったく気付かない。
「大門」を使った例文となります。
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大門の会話例
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この大門を潜ったら…。
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何か良いことが起こりそうよね。
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そうだね…。逃走中の犯人が逮捕されるようにお願いしようかな?
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増上寺大門にそんなお願いする人はあなたが初めてよ。変な人ね。
東京観光で増上寺を訪れた2人の会話内容です。
大門の類義語
「大門」の類義語には「表門」「正門」「前門」「ゲート」「門戸」「出入口」「山門」「玄関口」などの言葉が挙げられます。
大門の対義語
「大門」の対義語には「小門」「裏門」「切戸口」「忘れ口」「埋み門」「穴門」などの言葉が挙げられます。
大門まとめ
神社や屋敷などの大きな門となるのが「大門」です。読み方は「だいもん」や「おおもん」となり、歴史的な重要建物などには大きな特別な門が備わっているので特別に「大門」と呼ぶ事が多いです。また、地名や人名や店名などでも「大門」は多く使われ、そこには縁起の良さなどが関係していると思われます。