「天下り」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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天下り(あまくだり)

2017年、文部科学省による大規模な天下りのあっせん問題が取り上げられました。これまで天下りは法整備によって厳しく取り締まられていましたが、その中で再び起きた天下りの問題はメディアに注目されました。
この天下り、そもそも何がいけないのでしょうか?一方的に天下り=悪と決めつけるのではなく、天下りのメリット・デメリットについてもまとめてみました。

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天下りの意味とは

テレビでも取りざたされる天下りとは、中央省庁の官僚が関連企業に幹部として再就職することを指します。
中央省庁の官僚は超エリートとして知られ、キャリア官僚とも呼ばれます。中には省庁のNo.2を務める事務次官になる官僚もいますが、それはほんの一握り。次官にならない官僚は50代で早期退職し、関連企業などに再就職するパターンが多いのです。これを天下りと呼びます。
天下りは様々な不正を問題視され、法によって規制されてきました。不正とは、官僚が就職した企業と省庁にパイプができて癒着したり、天下りした官僚が大して働かないのに高い地位によって高級を取ったりなどです。
その企業で一生懸命働いてきた会社員にしてみれば、天下りで楽に稼ぐ官僚は許せないでしょう。世の中には天下り=悪という雰囲気があります。
ただし、天下りにはメリットもあります。
1つ目は、天下りによって省庁で若手に活躍の機会が巡ってくること。省庁の新陳代謝とも言えます。2つ目は、優秀な人材の活用です。
激務で働いてきた中央省庁の優秀な人材が50代でもう働き口がないというのはかわいそうな話ですし、日本にとってももったいないことです。受け入れる企業とのニーズがマッチすれば企業成長にもつながりますし、必ずしも悪とは言い切れないのが天下りなのです。

天下りの由来

天下りの由来は神道にあります。神道では天上の神々が地上に下ることを「天降り」と言いました。いわゆる「お上」の存在である官僚が民間に再就職することをこの天降りになぞらえ、天下りという言葉ができました。

天下りの文章・例文

例文1.天下りした官僚が自分より悠々と高い給料をもらっているなんて許せない
例文2.天下りがなければ、官僚たちの行く末はどうなるのか
例文3.天下りによる不正が発覚し、文部科学省は内部調査を行った
例文4.天下りは法で厳しく制限されている
例文5.みんなよくわからず天下りと批判するが、問題の根本は中央官僚の勤務体制にあるのではないか
上記のように、天下りには様々な意見があります。ただし、基本的には批判的なニュアンスが含まれている言葉です。

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天下りの会話例

  • 天下りが問題視されているね。少し一方的すぎる気もするな。

  • そうなの。私もてっきりよくないことだと思っていたけれど。

  • もちろん、2017年に文部科学省が問題を起こしたように、良くないことも起こる。けれど、公務員をたたいてばかりいては公務員が減り、結果国が大変になってしまうよ。

  • へー。ちょっと天下りについて実情を調べてみようかしら。

上記の会話では、天下りの是非について話しています。天下りにしても、世論に流され、適当に批判するのではなく、問題の本質を見抜いていく目が必要かもしれませんね。

天下りの類義語

天下りには該当する類義語というものは見当たりません。あえて言うならば「再就職」でしょうか。とはいえ、一部の官僚についての言葉なので、これも適当とは言えないでしょう。

天下りまとめ

ここまで、天下りについて見てきました。天下りの規制は、公務員にとっては良いニュースとは言えません。不正がなくなり、誰にとってもウィンウィンの天下りになればいいですね。

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