学問に王道なし(がくもんにおうどうなし)
人間の心理的に、何かを学んだり技術を身につけるに当たって、少しでも効率よくとか楽したいと思うのはある意味、本能なのかもしれません。
しかし、楽して学べるものはなかったり、近道がなかったりするのが実際のところです。それに関連した慣用句で「学問に王道なし」という言葉があります。今回はこの言葉に関して、意味や由来を解説していきます。
学問に王道なしの意味とは
>学問に王道なしの意味は、知識だったり知恵だったり、技術を学ぶにあたって、簡単に手に入れることはできないという意味になります。
冒頭でも書きましたが、物事に近道や楽な方法なんてないという解釈でとれますね。
英語だと「There is no royal road to learning」と言います。
学問に王道なしの由来
この言葉の出所はが多数存在していて、明確にはなっていない。ただ、有力と言われている説が2つあります。
1つは幾何学の父と言われた古代ギリシャのユーグリット説です。ユーグリットがプトレマイオス1世に対して「幾何学に王道なし」と言ったという説です。
2つ目は古代ギリシャの数学者メナイクモスが弟子であるアレクサンドロス3世に「幾何学に王道なし」と言ったという説です。
学問に王道なしの文章・例文
例文1.何を学ぶにあたっても学問に王道なし
例文2.学問に王道なしというように、近道はない
例文3.学問に王道なしと思い、頑張ろう
例文4.楽して学べる道はない、学問に王道なし
例文5.学問に王道なしと思っておいた方がいい
こういう気持ちで臨んだ方がいいというような使い方の言葉になります。次に会話例もみていきたいと思います。
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学問に王道なしの会話例
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この数学の公式が覚えられないんだけど、楽して答え出せないかな?
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楽な方法なんてないよ。
学問に王道なしって言うでしょ! -
そうだね。地道に覚えていくしかないか。
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教えてあげるから、頑張ろう!
基本的には使うとすれば、このようなタイミングになり、一足飛びや楽したい気持ちをたしなめる際に使う事になるでしょう。
学問に王道なしの類義語
上述したように、この言葉の元になった「幾何学に王道なし」や、より現代的に捉えて「学問に近道なし」と言った言葉があります。他にも「下学して上達す」と言った言葉もあります。
学問に王道なしまとめ
学問の話だけではなく、何か新しいことを学ぶ、誰かから教わるにあたって、近道というのはなかったりすることが多いのでしょうか。よく遠回りが近道だというような言葉も聞きますね。言葉の意味をおさらいした上で、日常に役立ててみてください。