「学歴フィルター」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!
学歴フィルター
学歴フィルターとは、企業などの採用活動の際に学歴によってふるいにかけることです。日本ではかつて、企業内部で学歴が重要視されてきました。様々な批判、社会通念の変化によって、企業は学歴でなく人物重視を謳うようになりました。しかし、平成の大不況の頃から、再び学歴重視の傾向が顕著になってきたといわれます。それを示す言葉が、「学歴フィルター」です。
学歴フィルターの意味とは
学歴フィルターの意味とは、企業の採用の際、入社希望者の採用、不採用を学歴でふるいにかけるという意味です。このふるいは、一定レベル以上の大学の在学生であるという基準になっています。学歴フィルターで落とされた学生は、説明会やセミナーにすら参加できないことになります。
ただし、企業側は企業イメージを毀損する事になりかねないので、学歴フィルターの存在を認めていません。
学歴フィルターの由来
学歴フィルターの由来は2010年頃から、就活生の間でインターネットを中心に噂になり始めました。2015年に、ゆうちょ銀行の会社説明会の申し込み画面の写真2枚が、中堅大学の学生によってツイッターに投稿されました。その写真の一枚目は、自分の大学名でセミナーに申し込もうとしたら、「満席」が表示されていたものです。もう一枚は、東京大学で申し込んだところ、「予約可能」の表示が出たものです。それまでうわさ程度だった学歴フィルターが明らかになったとして、ネット上で炎上しました。これにより、学歴フィルターの存在が広く認知されました。
学歴フィルターの文章・例文
例文1.学歴フィルターについては全く知らなかったの例文
例文2.知り合いの女子学生が、学生フィルターにかかったらしく「満席」表示がでたそうだ
例文3.学生フィルターによって、実際は優秀な人材が埋もれるのはおかしい
例文4.学生フィルターは、企業にとっては大量の志望学生を選定するのに有効だそうだ
例文5.学生フィルターで社員を採用して、企業内では学閥が幅を利かせないだろうか
学歴フィルターをする理由としては、大企業ほど希望者が多く、ある程度で線引きをしないと全ての学生を見られない実務的な問題と一定以上の大学で区切る事で優秀な学生を逃がすケースを避ける狙いがあると言えるでしょう。
学歴フィルターの類義語
学歴フィルターの類義語としては、「学歴差別」「学歴偏重」等があります。類義語とはいえ、学歴フィルターとほとんど意味が変わりません。日本の、学歴に対する価値観の表れでしょうか。
学歴フィルターまとめ
日本の様々な面で、学歴は重んじられています。それは企業活動において顕著といえます。批判の多い学生フィルターですが、大手や人気の企業には、大量の学生が応募しています。その学生一人一人に丁寧な対応ができないという企業の都合は、確かにあるようです。
日本には伝統的学生の一斉採用、一斉入社があります。疑問視されていますが、学歴フィルターもそこに組み込まれているのではないでしょうか。