「学歴ロンダリング」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説！

学歴ロンダリング(がくれきろんだりんぐ)

最近何かと世間から注目を集める言葉に、｢学歴ロンダリング｣というものがあります。多分、若い方なら意味がすぐに分かると思いますが、中高年だと少し考えてしまうかも知れません。また、似た言葉の”学歴詐称”と勘違いや同じに覚えている人もいるのではないですか？ それでは、何かと聞き覚えがある話題の言葉｢学歴ロンダリング｣を調べてみました。

学歴ロンダリングの意味とは

｢学歴ロンダリング｣の意味は以下の通りとなります。
(1)大学院に進学する際、自身の出身大学よりもレベル高い大学院に進学する事。
(2)プロフィールを公表する際に最終学歴だけとなる事を逆手に取り、主に政治家や有名人が出身大学はレベル低くても、その後の編入なり進学など別手法で入学した優秀な大学院を事実上の最終学歴として公表する手段。
(3)三流大学のままでは就職が難しい、仮に入社しても出世が危うい、それを隠す目的で優秀な大学院に進学すると、最終学歴は優秀な大学院卒業という肩書が手に入る。コンプレックスは解消され、就職や結婚などその後の人生が有利になる。
(4)略して｢学歴ロンダ｣や｢院ロンダ｣とも呼ばれる。
元々は｢マネーロンダリング｣から派生した言葉です。｢ロンダリング｣(laundering)は洗濯や綺麗にするなどの意味を持つので、そこから学歴を良く見せるのが｢学歴ロンダリング｣と呼ばれるようになりました。本来はレベル低い大学ながら、さらに上のレベルにあたる大学院に進学する事で、それによってプロフィールの最終学歴を変える事となります。これに対し、一般人などから批判も多く、有名な某二世議員の若手大臣もネットでは｢学歴ロンダリング｣と中傷されています。他にも、人気お笑い芸人やアナウンサーなど、この手法を使う有名人は多く、それだけ学歴コンプレックスを持ち合わせているのでしょう。因みに、勘違いしやすい｢学歴詐称｣は、優秀な高校や大学を卒業したと、本来は合格や入学すらしていないにも関わらず学歴そのものを詐称する事です。｢学歴ロンダリング｣は実際にその大学院に通っているので、その点が大きな違いです。

学歴ロンダリングの由来

｢学歴ロンダリング｣は由来は、前述した通りに｢マネーロンダリング｣となります。2000年代に入って少しずつ浸透した言葉で、当初は純粋に三流大学の学生が就職の際、便利な裏技的な方法として一部で好まれていました。しかし、これを政治家の息子や芸能人なども利用するようになり、ネット上では文句を言われる様になったのです。2010年頃になると、学歴ロンダリングに関するマニュアル本なども多数出版され、世間では認知されたと思われていましたが、学歴ロンダリングの政治家や芸能人が問題を起こすと、どうしても少数派であるので、その他大多数から一斉に攻撃されてしまうのです。

学歴ロンダリングの文章・例文

例文1.学歴ロンダリング利用者は実際の学力が伴っていない場合も多い。
例文2.学歴ロンダリングでも更にズルいとされる方法は、海外の有名大学(院)に転入する方法だ。
例文3.学歴社会なので学歴ロンダリングを否定しない層も存在する。
例文4.友人は努力家で、就職しながら夜間大学に通い最終的には大学院も卒業した。これも学歴ロンダリングと呼ぶのは可哀想だ。
例文5.学歴ロンダリングを解消するには、最終学歴だけを重視する方法を変更すればよいだけだ。
｢学歴ロンダリング｣の問題点や解説などの例文となります。

• [adsmiddle_left]
• [adsmiddle_right]

学歴ロンダリングの会話例

• 人気の若手大臣って、実は学歴ロンダリングをしているみたいですよ！

• そうみたいだね。結構有名だよね。でも、別にいいんじゃないかな。それで問題をおこさないで、きちんと仕事を専念するなら！

• どうしたんですか？ いつもは辛口で否定するのに、今日はやんわりとしていますね？

• 実は弟が、普通の大学から苦労して優秀な大学院に進学したから、あまり学歴ロンダリングを否定できないんだよね。姉の立場としてはね。分かるでしょう！

｢学歴ロンダリング｣について、いつもは何かと否定や誹謗する女性がフォローするという会話です。

学歴ロンダリングの類義語

｢学歴ロンダリング｣の類義語には、｢逆ロンダリング｣｢学歴詐称｣などの言葉が挙げられます。

学歴ロンダリングまとめ

｢学歴ロンダリング｣は、三流大学からレベル高い大学院に進学すると、それが最終学歴となり世間に大手を振って公表できるという、現代の日本の盲点を突いた方法であり学歴重視社会なりの生き方です。一般人でも実践する人がいますが、目立つのは芸能人や政治家(の家族)で、特に海外の有名大学や大学院などになると、それだけ費用も莫大に掛かるのでそれが可能な裕福な人は、一般人から妬まれネット上では批判される事が多いです。