「守破離」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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守破離(しゅはり)

漫才や落語などのお笑い、相撲や料理などの世界は師匠と弟子の師弟関係が存在します。いくら時代が変化しても、この様な日本独自の関係性は今後も継続されていくでしょう。その一方、一般人にはあまり関係がない縁遠い世界と感じる人もいますが、子供や学生時代に武道などを習っていたら、そこでも同様の師弟関係が成立していましたよね。今回はそんな師匠と弟子の絆めいた関係「守破離」についての解説となります。

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守破離の意味とは

「守破離」の意味は以下の通りとなります。
(1)剣道や空手などの武道や茶道などの専門用語で、修行における段階の事。
(2)仏教用語「習絶真」の事で、修行における順序段階の教え。
(3)武道や芸事の師弟関係を「守」「破」「離」の三段階で表した思想めいたもの。
剣道や空手などの武道、落語などの芸能、そして茶道や華道など所謂師匠と弟子の関係が成立し、弟子が修行をする中で使われる専門用語めいた言葉が「守破離」です。そこから転じて、普通の会社員などの仕事でも上司や先輩から教わり習う際にも用いられる場合もありますが、一般的には師匠と弟子の関係性が成立した上で使う言葉です。意味としては、修行の段階であり、弟子の取り組むべき姿勢めいたもので、現在では理想的な基本姿勢ともなっています。弟子の立場からすると、最初は師匠や指導者の教えの基本となる型や技を忠実に守る「守破離」の「守」で、次に指導者の教えを敢えて破り自らのやり方を構築する「破」で、最後は指導者から離れて自らの独自性を出してより新しいものを生み出す「離」となります。この三段階を持って「守破離」とし、本来の修行が完成するのです。ですから、武道や芸事でも師匠の元を離れて独立するのは、このような教えや伝統が関係しています。これは、飲食業界のラーメン店や寿司屋などもそんなスタイルで、もっと言うなら親子関係は「守破離」そのものと理解できます。

守破離の由来

「守破離」の由来は、戦国時代を代表する茶人・千利休の歌をまとめた「利休道歌」となります。また一方では、仏教用語の「習絶真」を「守破離」にしたという説もあります。

守破離の文章・例文

例文1.文化として守破離が残っているのが、日本の強みである。
例文2.剣道を始めた頃は、先生から守破離の教えを理解しなさいと何度も叩きこまれた。
例文3.就職したばかりの頃は自分の方が優秀だと粋がっていたが、それは守破離の”守”の段階にも達していなかったと時間が経って理解した。
例文4.華やかな成功者ほど、実は凡人よりも守破離の段階をきちんと守ってきたので成功したという事実を人は知らない。
例文5.世界的な画家であるピカソも、あの独創的なタッチになる前は基本的な絵画でも抜群の才能を誇っていたそうで、どこか守破離に通じるものがある。

「守破離」はまずは基本をしっかりする事なので、その様な例文となります。

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守破離の会話例

  • 今日から茶道の稽古を習うんだよね?

  • そうだよ。子供の頃からの夢が遂に叶って、今からウキウキ。

  • でも、いくらそこまで本格的ではないにしろ、茶道も師匠がいるから面倒で大変じゃない。

  • 何言っているの。それが守破離らしくていいんじゃない。師匠の教えをしっかり守り、基礎から入っていずれは自分の物として色を出していくのよ。

妻が今日から茶道を習う事になり、夫が心配した夫婦の会話です。

守破離の類義語

「守破離」の類義語には、「換骨奪胎」「点鉄成金」「序破急」「起承転結」などの言葉が挙げられます。

守破離まとめ

「守破離」とは、師匠と弟子の師弟関係であり、弟子が習得するまでを三段階で表したものでもあります。最初は”守”で師匠通りに教えを忠実に守り、次の”破”で教えを破り自らの独自性を出し、最後の”離”で師匠の元を離れ新しく生み出す事で、最後まで来る事で完全に習得した事になります。これは武道や茶道などの伝統めいたものだけでなく、現在では仕事やスポーツなどあらゆる場でもこの理論が応用されています。

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