安居(あんご)
日本にはその季節に合わせた様々なイベントや行事ごとというものが存在しています。それは古くから続く習慣であったりするものが現代まで続いていて、日本の歴史の一部といっても過言ではありません。その中で、夏の行事であり季語にも使われている言葉で、「安居」という言葉があります。「安居」がなんなのかについて解説をしていきたいと思います。
安居の意味
安居というのは、夏の季節にお坊さんが部屋にこもって修行をすることです。お坊さんの行事なので、そうでな一般の人には関係がない行事ですが、夏の季語としても使われるくらい有名な言葉になります。
どのくらいこもるのかというと、陰暦で表すところの4月16日〜7月15日の3ヶ月間の期間にわたり修行を行うそうです。これは日本でも禅宗で現在も行われています。
安居の由来
安居というのは仏教由来の行事になるので、発祥はインドになります。現地ではサンスクリット語で「ヴァルシャ」と呼ばれています。この活動の本来の目的は、雨の時期に活発になる植物や生物に対して無用な殺生をしないよう、一定期間だけ部屋にこもって修行をしようというものです。それが中国や日本に伝わって、日本では現在も禅宗で行われているということです。
安居の文章・例文
例文1.安居の季節はお坊さんが部屋で修行するらしい
例文2.梅雨の時期は安居と重なっている
例文3.今年も安居の季節がやってきた
例文4.祖父が禅宗の僧だから、安居の季節は部屋で修行している
例文5.安居は趣があって好きだ
日本の禅宗においては、実際にずっと部屋にこもっているわけではなく、寺の敷地から一歩も出ないという風習になっています。
- [adsmiddle_left]
- [adsmiddle_right]
安居の会話例
-
そろそろ安居の季節だね。
-
安居?
それってなんなの? -
お坊さんが一定期間部屋にこもって修行をすることだよ。
-
一定期間!?すごいね!私には無理だなー。
期間的にお坊さんだからこそ可能なことであって、会社員や学生がこれを実施するのはかなり難しいですね。
安居の類義語
もともとは安居という名前だけで通っていましたが、雨季の時期や夏の時期に行われることから、「夏安居(げあんご)」や「雨安居(うあんご)」とも呼ばれています。
安居まとめ
お坊さんの行事ということで、安居について解説してきました。日本の禅宗においては、寺の領域から出ないというものなので、実際に特別なことをやるわけではないようです。日々のお寺での業務をこなすというもののようです。