安物買いの銭失い(やすものかいのぜにうしない)
皆さんは「安物買いの銭失い」ということわざをご存知ですか?これは、賢い買い物をする為の教えとして昔の人々が生み出した言葉なのですが、今回はこの言葉について意味や由来をご紹介します。また日本語や英語の類義語もいくつかご紹介します。
この記事の目次
安物買いの銭失いの意味とは
値段が安いものは品質が悪いので、買い得だと思ってもすぐに壊れてしまって使い物にならなくなったり、修理や買い替えなどでお金がかかり、結局は高く付いてしまい損をするという事のたとえです。
安物買いの銭失いの由来
これは「江戸いろはがるた」に登場することわざの一つです。昔は「安物の箪笥(たんす)を買ってきたところ引き出しが抜けず、結局高い買い物をすることになった」というような事がしばしばあったそうで、そういったことから「安物を買うと結果的には高く付くことになる」という戒めのことわざとなったようです。
安物買いの銭失いの文章・例文
例文1.安物買いの銭失いというように、薄利多売の商品は頻繁に買い替える事が多く結果的に浪費してしまうことになる
例文2.彼女はお買い得商品を見ると品質の悪いものでも買ってしまうので、まさに安物買いの銭失いというものだ
例文3.安い洗濯機を見つけて買い替えたが、すぐに壊れてしまい修理にお金がかかったので、結果的に安物買いの銭失いになってしまった
例文4.お買い得品の靴下だからと言っても、すぐに破れて買い替えていては安物買いの銭失いである
例文5.引っ越しはお金がかかるが、安物買いの銭失いにならないよう家を慎重に選ぶ事はとても大切だ
品質を見ずに値段だけで購入してしまい、結局は劣化が早くてすぐに買い換えたり、メンテナンスに時間とお金がかかってしまうというのは意外と多いものです。
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安物買いの銭失いの会話例
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今度マッサージ機を買おうと思っているんだけど、大手メーカーの人気商品と、外国製の安い商品のどちらを買うか迷っているんだよね。
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安い商品でも品質に問題がないなら買ってもいいと思うけど、品質が保証できないのならちゃんとした物を買う方が賢明だと思うな。
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やっぱそうだよね。安い方の商品は外国製のだから、品質がどうなのかはよくわからなくて。しかもすぐに壊れたっていう口コミも何件かあってね。
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すぐ壊れて買い直すようじゃ、大手メーカーの商品よりも結果的に高くなって安物買いの銭失いになると思うよ。
この会話にあるように安くても品質が良いものであればもちろん良いのですが、昔の人の戒めのように「安いものはそれなりに品質も悪いものだ」という考えは今でも一般的なようです。
安物買いの銭失いの類義語
同じような意味合いの言葉には、「値切りて高買い」「安い高いは品による」「安い物は高い物」「安かろう悪かろう」「安物買いの銭乞食」「安物に化け物が出る」などがあります。英語での類義語には「A cheap purchase is money lost.(安物買いは銭失い)」「Light cheap, lither yield.(安物は割高につく)」「Cheapest is dearest.(一番安いのが一番高い)」などがあります。
安物買いの銭失いまとめ
最近では100円ショップや300円ショップなどの安く品揃えが豊富なお店もとても人気があり、実際には昔ほど「安かろう悪かろう」ではないようにも感じますが、それでもこのことわざが身に沁みるような苦い経験をする事もあると思いますので、一つの参考として「安物買いの銭失い」を心に留めておくのも良いのではないかと思います。