「完パケ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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完パケ(かんぱけ)

「完パケ」とは「テレビ番組制作などで映像編集が終了し放送可能な状態となった事」です。また、販売用の作品に仕上がった状態も同じく「完パケ」で、これらは「完全パッケージ」を略した言葉となります。これから放送業界や映像編集などに就職を希望するなら、このような専門用語を覚えておくべきでしょう。それでは詳しい解説となります。

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完パケの意味とは

「完パケ」の意味は以下の通りとなります。
(1)「完全パッケージ」の略で、映像や音声の編集が完全に終了し放送や販売可能な状態を指す。
(2)映像などの放送可能な状態である放送業界の専門用語から、転じて、舞台やコントで台詞などの録音が終わり完成した状態や興行でお客全員が客席を出た状態の事。
(3)テレビ制作や広告代理店が用いる専門用語で、映像などの最終的な完成品の事。
”完”は「”完全”の略」、”パケ”は「”パッケージ”の略」「”パッケージメディア”の略」で、主にテレビ現場などで使われる業界用語が「完パケ」です。放送や販売する状態となった映像なので、音入れや映像編集などの作業が「完全に終了したパッケージ」から「完パケ」となります。この完全に作業が終了という意味合いが変化して、他の芸能用語としても例えばお笑いのコントや舞台などの場でも使われます。コントの場合はテレビ現場とほぼ同じ意味で、映像や音声などを使った凝ったコントの場合でそれらの事前編集が終了していると「完パケ」となり、舞台の場合は少々意味合いが変わり、演技が終了してお客全員が会場を離れた(客席を出た)事となります。要するに芸能や放送業界の専門用語で、映像にしろ舞台にしろ「完全終了」=「完パケ」となるのです。その流れか、これらの業界と繋がり深い音楽や印刷業界などは、例えばアーティストの作品を「完パケしたので明日出荷」「完パケで明日納品」といった風に使ったりします。

完パケの由来

「完パケ」の由来は一説によると、元々は舞台や演劇用語で舞台上から俳優が袖に消える事の「はける」に「完全」を合わせて、それを略した形として誕生したとされています。

完パケの文章・例文

例文1.番組プロデューサーが完パケした映像にOKサインを出し、来週全国ネットで放送されるのが決定した。
例文2.まだ完パケしていないので、今日は徹夜作業を覚悟するしかない。
例文3.編集の魔術師と呼ばれるリミキサーによって単調だった曲が最先端のハウスミュージックへと完パケし、これで大勢のクラウドが喜ぶのは間違いない。
例文4.歌舞伎を観終り余韻に浸っていたかったが、観客が続々と出口に向かい完パケ目前となったので、自分も急いで席を立った。
例文5.無事に完パケしたので今からは飲み会となり、きっと明日は酷い二日酔いに苦しむ事だろう。
完成や終了といった意味合いで「完パケ」を使った例文です。

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完パケの会話例

  • 作り直した映像だけど、どうだった?

  • 今回の完パケバージョンの方が数段良くなっているわ。以前のバージョンは完成前とはいえちょっと単調だったけど…、やっぱりあなたは才能があるわよ。

  • いつもは厳しいのにそこまで言うなら、もう手を付けない方がいいよな。これでコンクールに応募してみる。

  • それがいいって。もし優勝したら、私のアドバイスのお陰だからね。

映像コンクールに応募する事になった男性が作品を知人女性に評価してもらっているという会話です。

完パケの類義語

「完パケ」の類義語には、「完プロ」「マスター」などの言葉が挙げられます。

完パケまとめ

「完パケ」は映像編集などで用いる専門用語で、映像や音声の編集が終了した状態の「完全パッケージ」を略した言葉です。テレビ業界や音楽関係者だけでなく最近ではユーチューバ—などが用いる事もあり、一部歌舞伎など舞台関係を除いてそのどれもが映像などの編集が終わり放送や販売可能な状態となるのが「完パケ」です。

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