宗教2世(しゅうきょうにせい)
「宗教2世」とは「特定宗教の信者である親から誕生した子供であり、また成長し大人になった現役信者や元信者を含めた総称」です。基本的にはある種の偏った宗教の制約の中で子供時代を過ごし、大人になって不満や葛藤から「宗教2世」であると告白するパターンが多くなります。親が信者であると必然的に子供に信者以外の選択肢は一切なく、危険な思想を持ち合わせていても従い受け入れるので社会的な問題へと発展しています。
宗教2世の意味とは
「宗教2世」の意味は以下の通りとなります。
(1)特定の宗教を信仰している親や家庭の元で生まれ育ち影響を受けた子供の事で、生まれながらに入信させられている事から大きな社会問題として使われる言葉。また現在は脱会した元信者、或いは脱会を希望する現役信者が用いる表現ともなる。
(2)エホバの証人や旧統一教会問題で表面化した親の都合に合わせて特定宗教に入信させられた子供を表す言葉で、親からの虐待や脱会したら家族に会えない等々のネガティブな問題に対して使用される。
”宗教”は「神や仏など超越的な絶対存在に関わる人間の営み」「超越的な存在に信仰する事」、”2世”は「名跡を継いだ二代目」「親の後を継ぐ子供」で、文字通りに親と同じ特定宗教に入信した子供が「宗教2世」です。本来なら親子揃って同じ宗教なら喜ばしい事であり他人が口出ししないのは、憲法20条で「信教の自由を保障している」と定められているからですが、一般的には「宗教2世」とは一部の特定宗教に対する問題提起として使用される言葉となっています。その理由は、特定宗教の信者である親から生まれた子供というのは必然的に信者となってしまうので、そこには本人の意志や自由は尊重されません。仮にその宗教団体が社会的に問題があるカルト宗教だとしても、幼い子供は教団や親に従うしか術がなく、非常に偏った信仰を信じさせられ成長する危険があります。具体的には学校行事に参加できない、同級生と遊べない、ゲームや漫画などを禁止させられる、食事制限などがあり、更には親が宗教や神を理由にして躾や修行として虐待をするなどが大きな社会問題となっています。このような環境下で育った「宗教2世」である子供は教師や同級生と普通の関係を築くのも難しく、ストレスから精神疾患を患う事も多いです。過去には輸血を禁止する掟で有名なエホバの証人が大きな社会問題としてメディアから取り上げられましたが、2022年7月の安倍元総理銃撃事件を発端に旧統一教会の「宗教2世」が会見等々で積極的にマスコミの前で苦しい胸の内を語る様になって、改めてこの問題が表面化したのです。大人になっても信者である内は活動に強制参加で時間が奪われ、給料からの高額献金の要求、脱会が成功しても信者である家族と会えず、元信者である事から世間の厳しい偏見で結婚や就職が難しいなど、いくつもの苦しみがあります。政府としてもこのような問題に対処しようと、学校や児童相談所と連携して手厚い体制を取ると表明していますが、宗教問題に国が介入するのは難しいのが実情のようです。
宗教2世の由来
「宗教2世」の問題が表面化したのは、1985年の神奈川県川崎市で起こった息子が交通事故に遭っても輸血を拒否した俗に言う「エホバの証人輸血拒否事件」です。宗教上の理由というだけで子供を見殺しにする事に世間から不信感が続出し、その後の裁判に至るまで大きな注目を集めました。
宗教2世の文章・例文
例文1.日本はメディアが忖度をして報道しないや偏った内容となる闇が数多くあり、宗教2世や某アイドル事務所や公共放送や国策捜査など挙げたらキリがなく、中国や北朝鮮に近いところがある恐ろしい国家だ。
例文2.宗教2世で苦しむ○○さんが開いた記者会見がニュースで取り上げられたが放送されたのは僅か数分で、その後にWBCのたかが強化試合を何十分もかけて放送するのだから、結局のところ放送局とはスポンサーが喜ぶ話題を大々的に取り上げ金にならないニュースは扱わない主義でそこに正義はない単なるエンタメのショーである。
例文3.恋愛や結婚を諦め、世間からは宗教2世とレッテルを貼られて生きていくのはあまりにも残酷だが、それでも我らの政府は選挙で勝つためにカルトに頭を下げ票をもらう。
例文4.この国は宗教2世など弱者をあまりにも自己責任で片付けた結果が、ロケット打ち上げも失敗しスマホやパソコンやCPUや家電の新開発や販売でも世界から大きく後れを取り、経済で太刀打ちできない誤魔化しでラーメンや寿司やデカ盛りグルメを扱っては国民を馬鹿に洗脳するが、そんな誤魔化しもZ世代には通用しない。
例文5.カルトの尊師は宗教2世が苦しむのも予見できずに説法を繰り返し、金と女と酒に肉とこの世の欲求を満たした後に己が糖尿病になって生き地獄を味わい、悪魔の音楽であるメタルのデスボイスのような声を搾り出して本物の神の元に帰っていく。
「宗教2世」を使った例文となります。
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宗教2世の会話例
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訊き辛いけど、どこかの宗教に入っていたりしないよね?
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ちょっと、そんな事を会ってそうそう訊くの?
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いや、前に宗教2世の人と付き合っていたんだけど…、その人の悲惨な体験を聞かされたらこっちのメンタルが参ってしまって…。
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あのさぁ、パパ活で宗教の話をしたのはあなたが初めてだよ。でも、実は私も…、パパ活教の信徒で今日も真剣に新しいパパを勧誘しようとしているのよ。あなたは、神に選ばれた特別なパパだから末永く関係を続けていきましょう。
パパ活に熱心な女性と、女遊びをしたいのに宗教トラブルは避けたいパパの会話です。
宗教2世の類義語
「宗教2世」の類義語には「2世信者」「カルト2世」「エホバの証人2世」「宗教被害者」「現役信者」などの言葉が挙げられます。
宗教2世の対義語
「宗教2世」の対義語はありません。補足として以前は宗教団体の信者だった場合は「元2世信者」「元信者」「元信仰者」「元崇拝者」などになります。
宗教2世まとめ
社会的に問題がある宗教団体の信者から生まれた子供が「宗教2世」です。親が信者というだけで、子供は自ら選択できずに自然と信者になる環境下にあり、様々な制限がある生活が余儀なくされます。これが現代は大きな問題であると「宗教2世」が積極的に声を上げていますが、国としては現行法では信教の保護という壁から思い切った対策は取れず、抜本的な解決を推し進めるのが難しくなっています。