専守防衛(せんしゅぼうえい)
ピリピリムードが続く韓国や中国・北朝鮮との関係を考えたとき、避けずにはいられない言葉のひとつに「専守防衛」というキーワードがあります。国会議員の答弁などでよく使われる言葉ですが、選手防衛にはいったいどのような意味があるのでしょうか。一緒に日本のこれからを考える上でも重要なキーワードとなりますので、しっかりと理解しましょう。
専守防衛の意味とは
専守防衛とは不測の事態がおこったとき、日本の取るべき基本的な態度のことをあらわしています。平たくいうと「自分からは決して他国に攻撃をしかけない、武力を行使して良いのは他国から先に攻撃されたときのみ」ということになります。戦争が終わってから、日本の政府の中では「専守防衛」に基づいた防衛戦略が形成されています。
専守防衛の由来
日本がどのように他国の脅威から身を守っていくのか。その基本的な考え方を記したのが、防衛白書です。1980年代に書かれた防衛白書には、専守防衛に関する言葉が刻まれています。2014年に改正された防衛白書でも同様の文言が書かれているため、日本における専守防衛の思想は、いまだかつて守られているといえます。ただ2018年末には軍艦いずもの事実上の空母化が明るみに出ており、専守防衛が実際どこまで守られるのか、疑わしいところもあります。
専守防衛の文章・例文
例文1.日本の安全保障に欠かせないのが、専守防衛の思想だ
例文2.大臣の意見は、専守防衛の見識をくつがえすのではありませんか?
例文3.専守防衛の逸脱を警戒して、国会前ではデモがおこなわれた
例文4.護衛艦の事実上の空母化が、日本の専守防衛のありかたを根底から揺るがしている
例文5.専守防衛を胸に刻んで、今日も訓練に励んでください
日本の防衛戦略に大きな影響を与えるのが、専守防衛の考え方です。その線引きは思っているより難しく、やり過ぎてしまうと憲法に違反する恐れがあり、やらな過ぎていても隣国に太刀打ちできない困った問題があります。
専守防衛の類義語
専守防衛の言葉に関連しているのが、日本国憲法第9条です。9条では日本は「戦争の放棄」をしっかり明記しています。周辺諸国との関係が緊張を増すなか、どう憲法や専守防衛の理論と向き合っていくか。現役閣僚には大きな課題が押し寄せています。
また「集団的自衛権」についても、日本が直面している問題と言えるでしょう。
専守防衛まとめ
専守防衛は日本の防衛思想のひとつで「敵が攻めてこない限り、こちらから攻撃を仕掛けることはない」という考え方です。周辺諸国と緊迫した状況が続くなか、どう専守防衛の理論を守っていくのか。これからの日本の在り方について、真剣に議論すべき時期にさしかかっています。