尚早(しょうそう)
漢字検定2級の読みの問題として出題されることもある「尚早」。四文字熟語で「時期尚早」と使われることが多いので馴染みはあるでしょう。
しかし実は日常でもビジネスシーンでも頻繁に使われるにも関わらず、間違って読まれたり書かれたりすることが多い言葉なのです。
解説を読んでしっかりと正しい使い方や意味などを覚えましょう。
尚早の意味とは
「尚早」は「(~をするには)時期がまだ早いこと」を意味する言葉です。
また、(何かをするには)まだ早いので「今しても上手くはいかないだろう」というニュアンスも含まれています。
また「尚早」の読みは「しょうそう」なのですが、「そうしょう」と読む人も多くいます。
それは「尚早」が読みにくいからか「早尚」と勘違いしている人がいるからだと思われます。
ただ「早尚」という言葉は存在せず間違いなので注意してください。
また「時期早々」と誤用している人も多いので、今回しっかり正しく覚えましょう。
そして折角四文字熟語にしているのですが、「時期尚早」と「尚早」には意味の違いはありません。
本来は「尚早」の意味に既に「時期が」という意味が含まれているので更に「時期」と付けると重複となってしまいますが、語呂が良いとこもあって四文字熟語として浸透としています。
尚早の由来
「尚」は「まだ」という意味なので、「尚=まだ、早(い)」という意味が表されている言葉です。
この理屈さえ覚えていれば「早尚」と間違うこともなくなりますね。
尚早の文章・例文
例文1.この段階で合否を決めるのは尚早である。
例文2.今回のプロジェクトの評価を今下すのは時期尚早ではないか。
例文3.一軍に上がったばかりだが彼の実績を考えればスタメン起用は時期尚早だとは思いません。
例文4.尚早な企業拡大は危険である。
例文5.時期尚早ではありますが、この度結婚することになりましたのでご報告させて頂きます。
目上の人に謙遜を込めて「尚早ではございますが」とつけて表現することは多いので一つの使い方として覚えましょう。
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尚早の会話例
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時期尚早との批判があった中、君たちが準備を整え計画を実行したことは評価に値する。
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しかしまだ結果が出ていないのが実情です。
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そう悲観するのは尚早だ。来月には結果が出てくるだろう。
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万が一結果が出なかった場合の対策を練ることは尚早ではないと思うので、きちんとリスクヘッジにも取り組んでいきます。
焦りを感じている人を落ち着かせる場合に使われたり、もう少し待つように促したりする場合に使われたりします。
尚早の類義語
類義語としては早まった考えを意味する「早計(そうけい)」「見切り発車」と言い換えることも出来ます。
尚早まとめ
今回は読みが難しいとされている「尚早」を解説しました。しかし間違いやすい言葉でも意味や語源を理解することで誤って使うことが防げるようになります。しっかりと理解出来たと思うので、早速使うのは尚早だということはありません。今日から生活の中で積極的に使ってみてください。