「属人化」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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属人化(ぞくじんか)

「属人化」は第一印象として、ゲームやアニメ系の専門用語だと思いますよね。しかし、実は立派なビジネス用語であり、なにかと使われる事も多いです。この言葉が広がるようになったのは、2000年代に入り何かとIT化や業務効率化が叫ばれる様になり、関連して属人化も注目を集めるようになったのです。初めて聞く人はピンとこないと思いますが、今回は「属人化」の解説をさせて頂きます。

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属人化の意味とは

「属人化」の意味は以下の通りとなります。
 (1)企業や職場において、ある業務が特定の人しか理解していない状態。
 (2)その人が居ないと業務や作業が進まない状態が蔓延化。
 (3)業務の情報共有や意思統一が不完全で、ある個人の能力に頼っている。
以上の意味を踏まえると、ある人が風邪で休んだりすると、途端に通常の業務が滞ってしまうような状態が「属人化」や「属人化状態」と呼びます。これは、2000年代に入りパソコンやネットの普及で作業効率が進み、さらに人員削減なども影響し、一見すると仕事ができる人ばかりが職場に残ったのですが、その反動で個人主義や個人能力に頼るようになった弊害とも言えます。解決策としては、それぞれの更なるスキルアップ、情報共有、マニュアル作成などが叫ばれていますが、実際にはなかなか難しく、特に人手不足が深刻な中小企業ほど、その作業を担っていた人が休んだり辞めると、途端にストップする事が多く非効率な状態となってしまいます。

属人化の由来

「属人化」は2000年代頃から広まった言葉です。そもそもは「属人給」や「属人主義」という言葉もあり、それほど馴染み薄い言葉ではありません。「属人」は、人を基本として考えるという意味があり、”属”には、仲間や任せる、頼むという意味があります。そこから、一人っきりでの作業として「属人化」になったと推測できます。そこには、IT化の流れもあり、作業が以前よりも大分効率よくなり、多少のキャパオーバーでも、一人でなんとかなってしまったのも事実です。しかし、その人が休むと、途端に仕事が回らずに大問題になるのです。

属人化の文章・例文

例文1.コンビニや牛丼チェーン店の深夜バイトなどは、属人化と常に隣り合わせである。
例文2.属人化は日本企業の大問題だが、改善するのは人手不足や残業カットの動きもあり難しい。
例文3.属人化を改善できない企業は、確実に衰退する。
例文4.属人化は効率を求め過ぎた、経営陣の責任が大きい。
例文5.属人化を無くすため、女性や外国人、高齢者などの労働力に期待される。

「属人化」がビジネス用語なので、どの例文も全て同じようなものになっています。属人化にならない対策、属人化が進む弊害の文章はネット上にいくつもあります。

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属人化の会話例

  • 属人化って、深刻な社会問題なんだね。初めて知りました!

  • 絶対にゲームやアニメの言葉だと思っていたでしょう?

  • 普通はそう思うよ(照)。でも、結局のところ属人化の解決策ってないよね。企業は余計な人材を雇わないでしょう。だから、ある人が辞めると大変だけど、結局はなんとかなるからそのままなんでしょう?

  • それが、最近はそうでもなく本当に深刻みたいだよ。だって、人気の飲食店でも跡継ぎや引き継ぐ人がいないから廃業。これって、属人化みたいなものだよね。だから、企業も属人化によって縮小や倒産がこれからどんどん増えると思うよ!

「属人化」の深刻さについての会話内容です。

属人化の類義語

「属人化」の類義語には、「属人的」「属人性」などの言葉が挙げられます。

属人化まとめ

「属人化」は、企業や職場において、その作業を特定の人しかできない状態を意味する言葉です。企業にとっては人件費削減、本人にとっても能力アピールとなりますが、その反面として休まれたり退職されると、仕事にならなくなり効率が悪化します。2000年代に入ってから、度々話題になり指摘されてきましたが、最近は一段と人手不足や残業時間制限が叫ばれ、その中で深刻な問題として対策が求められています。

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