「屹然」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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屹然(きつぜん)

「屹然」とは「高くそびえるように立つ山や建物、そして孤高の様な存在を発揮する人」です。良く似た言葉の「毅然」(きぜん)は割と使用頻度が多く「毅然とした態度」「毅然とした女性」とした使い方が有名な一方、「屹然」は敷居が高く感じるものです。意味は山などが高くそびえていたり、或いはそんな高い山のような孤高を発揮する人となり、これが逆に使い方を限定するようにも見えてしまいます。

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屹然の意味とは

「屹然」の意味は以下の通りとなります。
 (1)山や建物などが高くそびえ立つ。
 (2)そびえ立つ山などの姿から、孤高を保ち周囲に影響されたり屈しない強い人。
 (3)「屹然特立」も同義。
”屹”は「峙つ」「山が高くそびえ立つ」、”然”は「然り」「その通り」「状態を表す形容詞に添える語」「しかし」で、山などがまるで孤高のようにそびえ立っていたり、そんな姿から周囲に屈しない力強い人が「屹然」です。簡単に言えば、高い山そのものとまるで高い山のように抜きん出た存在感の人といったところでしょう。ですから、山脈などでいくつも山がある中で一番高い山は抜きん出た存在感を出している事から、人でも周囲より明らかに異彩を放ち強い影響力を誇っていると「屹然として」「屹然たる」「屹然な姿」といった風に使われます。

屹然の由来

「屹然」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代後期の歴史書「日本外史」などに文言が記されています。また、古代中国・前漢時代の宮殿「王延寿」を由来として誕生したとも言われていますが、詳細は分かっていません。

屹然の文章・例文

例文1.ブランドの軍物コートを買ったがどうも何かが違う気がして売り払い、馴染みの米軍放出品を扱う店で汚い古着コートにしたら屹然となった気がして引き締まった。
例文2.ここが正念場だと言い聞かせ、屹然と立ち尽くし時間が30分、1時間と経過して遂に2時間が経った頃にやっと上官から休むように指示が出された。
例文3.紅葉の時期になると愛車のバイクを走らせ、途中の坂道で休憩を兼ねて色取り取りの木々や屹然たる山々の姿を撮影してYouTubeに投稿するだけでガソリン代は回収でき笑いが止まらない。
例文4.無駄に身長が高いだけでバレー部やバスケ部から勧誘され、断ったら屹然という渾名が付けられるから進学校に入学するのは嫌だったんだ。
例文5.自分は生まれた時から周囲とは育った環境が違うので馴染めず思春期は苦痛でもあったが、神に選ばれた唯一の屹然たる男なんだと思うようになると別にどうって事はないと平気で悩んでいたのが馬鹿らしくなった。
「屹然」を使った例文となります。

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屹然の会話例

  • そろそろ試合が始まるな。この君が代が流れて選手が歌い終わり、その後の観客の歓声が一気に高まる瞬間が好きなんだよ。

  • それが目的でスタジアムに足を運ぶようなものだものね。それと選手がビシッと一列で屹然な立ち姿を披露するところも素敵でいいのよ。

  • それも分かるなー。同じ男として嫉妬するから。

  • もし生まれ変わったら、絶対サッカー選手になって日本代表を目指すわ。

サッカー日本代表の試合をテレビ観戦している二人の会話です。

屹然の類義語

「屹然」の類義語には「屹立」「聳立」「峭立」「聳える」「嶢巌」「切り立つ」「直立」「狷介孤高」などの言葉が挙げられます。

屹然の対義語

「屹然」の対義語には「坦夷」「低地」「窪地」「盆地」「卑俗」「衆愚」「愚か者」などの言葉が挙げられます。

屹然まとめ

高くそびえ立つ山や建物、またそんな風に堂々たる姿の力強い人といった意味合いになるのが「屹然」です。周囲などは全く気にしない孤高なる存在で、ある種の羨ましさや憧れの姿ともなる事から称えるように「屹然」は使われています。

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