嵐の前の静けさ(あらしのまえのしずけさ)
皆さんは「嵐の前の静けさ」という言葉を使った事はありますか?一般的に日常会話でも使われる事が多いことわざですが、実は多忙の前という意味で使用するのは誤用であるなど、使用上の注意点もあります。そこで今回はこのことわざの意味や由来、例文や類義語なども併せてご紹介していきます。
嵐の前の静けさの意味とは
「嵐の前の静けさ」とは、大事件や異変が起こる前に、それを予見するように一時的に訪れる不安を感じるような不気味な静けさのたとえです。
ただし、多忙の前という意味で使用するのは不適切とされ「今日はすごい混雑していたが、嵐の前の静けさだったのか昨日は客が一人もいなかった」などといった使い方は誤用となります。
嵐の前の静けさの由来
暴風雨が襲う前には、一時的に雨風がおさまり静かな状態になることから、大事件や異変の前の不気味な静けさのたとえとして使われるようになりました。
嵐の前の静けさの文章・例文
例文1.あれは嵐の前の静けさだったというのか、あの直後にまさか大事件が起きるとは
例文2.先生の沈黙はどこか不穏な雰囲気で、まるで嵐の前の静けさとでもいうような空気だった
例文3.最近は何事もないく平穏な日々を過ごしているけれど、何か良くない出来事が起きる嵐の前の静けさなのだろうか
例文4.今思えば嵐の前の静けさだったのか、少し前から彼女から連絡が来なくなっていた
例文5.いつもよりも静かすぎるように感じるのだが、これは何か起こる前触れの嵐の前の静けさかもしれない
「これから何か起こるのかもしれない」という予見として使ったり、「今思えば…」といったように何か起きた後に思い返していう際にも使うことが出来ます。
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嵐の前の静けさの会話例
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昨日の午後は部長が激怒して大変だったんだって?
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そうなの。普段あれこれ厳しく言ってくる部長なのに、昨日の午前中は何かを調べていたみたいで全く喋らなかったから、不気味なほど静かだな…と思ってたんだけど。
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あの部長が静かだなんて、珍しいもんね。
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そう。そしたらお昼頃に部下の大きなミスに気付いたみたいで、それからは激怒の嵐だよ。今思えば、午前中のあれは嵐の前の静けさだったんだな。
いつもと違う不気味な静けさを感じたけれど、後から思い返したらそれが大事件の前触れだった、という内容の会話です。
嵐の前の静けさの類義語
類義語には「静けさの後は嵐」があります。また、英語では似た意味合いの「After a calm comes a storm.(凪の後には嵐が来る)」という言葉があります。
嵐の前の静けさまとめ
普段と違った静けさには、この後何か不吉な事が起こるのではないかといった不安を感じることもありますよね。そのような時にこのことわざを使う事ができますので、ぜひ意味や正しい使い方を覚えて活用してみてください。