師走(しわす、しはす)
旧暦の中でも最も有名な言葉が「師走」ではないでしょうか? 年賀状などのあいさつ、寒さを例える表現、キャスターなどが何かと12月に入ると使う言葉として定着しています。そこで、他にもどの様な意味があり、由来なども含めて完璧な「師走」についての解説をさせて頂きます。
師走の意味とは
「師走」の意味は以下の通りとなります。
(1)陰暦(旧暦)の12月を指す。陰暦12月の異称の一つが「師走」。
(2)冬を表現する言葉で、新暦では毎年12月後半から2月中旬ぐらいまで。
(3)他の陰暦12月の異称には「極月」「臘月」がある。
(4)別表記「師馳」「師趨」「季冬」「十二月」も”しわす”と読める。
要するに、陰暦12月を指す言葉であり、本格的な冬の寒さを表現するのが「師走」です。陰暦12月の異称は「師走」以外にも「極月」「臘月」がありますが、一般的に最も有名なのが「師走」です。ですから、前述したキャスターなども「師走」を好んで使うのです。現在の暦に当て嵌めると、毎年12月後半から2月中旬ぐらいになりますが、実感としては12月に入ると使われるようになり、1月では頻度が減っていく感覚があります。特に年末から新年にかけては「師走」という言葉は、全国各地で今でも多く使われています。
師走の由来
「師走」も諸説ありますが、この時期になると慣習として、家に僧侶を招いて読経などを行う事から”師”が忙しく東西を走り回る月というものや、四時の果てる月から「四極月」(しはつ)の読みが変わった為などが由来とされています。
師走の文章・例文
例文1.師走になるとボーナスや忘年会と、サラリーマンにとっては大事なイベントいくつも控えている。
例文2.大晦日にテレビを見ていると、師走という言葉が呪文のように何度も使われている。
例文3.上野のアメ横における買い出し客の殺到を見ると、師走なんだと実感する。
例文4.師走はクリスマスや正月など、出費も多くて懐まで寒くなる。
例文5.師走は酒好きには堪らない時期であるのは違いない。
「師走」の風物詩、心境などの文章例です。
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師走の会話例
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12月になると師走だなーって、実感しますよね?
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今年ももう終わりだなーって、思うよね!
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でも寒いし、何かと出費も嵩むし、本心から嬉しい感じはしないですね。
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そんなものだよ。あっそうそう。私は今年からハワイで正月休みを過ごすから、日本の忙しない師走とはもう無関係。羨ましいでしょう!
同僚女性が「師走」の喧騒を離れ、正月休みはハワイで過ごすという会話です。
師走の類義語
「師走」の類義語には、「霜月」「睦月」などの言葉が挙げられます。
師走まとめ
「師走」とは陰暦12月を指す言葉で、新暦では毎年12月後半から2月中旬ぐらいの時期となります。通常は、本格的な冬が到来すると使う事が多くなり、年末や年始になると年賀状などの挨拶も含めて、これほど端的で便利に冬を表現する言葉もありません。