帰宅難民(きたくなんみん)
帰宅難民は「帰宅困難者(きたくこんなんしゃ)」とも表現されます。
事故や災害に巻き込まれて、住んでいる家に帰ることができなくなってしまった方々のことを指し示した言葉です。私も普段帰るために利用している電車が、2時間以上止まって動けなくなってしまった時にはすごく嫌な思いをしたものです。
今回はそんな「帰宅難民」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。
帰宅難民の意味とは
「帰宅難民」とは、台風の直撃や地震の発生など、自然災害が発生してしまったことなどにより交通機関が止まってしまうといった状況に陥ったり、住処があまりにも遠い場所にあったりすることなどによって、帰ること自体を諦めてしまった「帰宅断念者」という言葉と、住処は遠い場所にあるものの、頑張れば帰ることができそうだと考えて歩いて帰ることを試みることにした「遠距離徒歩帰宅者」という二つの言葉の意味が合わさったものとして扱われています。
帰宅難民の由来
この言葉が最も注目を浴びるきっかけとなったのは2011年3月11日に発生した東日本大震災です。この事件によって発生した帰宅難民の数は10万人以上になったとされ、大きな話題となりました。この年の9月21日にも帰宅ラッシュだったタイミングの時期と被って台風が発生し、多くの帰宅難民が発生しました。
これらの影響によってこの年の12月1日、帰宅難民という言葉は新語・流行語大賞のトップテンに選ばれることとなりました。
帰宅難民の文章・例文
例文1.電車が止まった。今日は帰宅難民となった。
例文2.周りにいる帰宅難民となった方々はとてもくたびれた様子だ、無理もない。
例文3.早く帰宅難民状態から抜け出したい。
例文4.ネットカフェ難民は卒業したが、今日の僕は帰宅難民になっている。
例文5.帰宅難民となったので、マクドナルドで時間を潰すことにした。
帰宅難民となった時に大事なのは、その状況をいかに有用に過ごせるかかもしれませんね。
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帰宅難民の会話例
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喜多さん、昨日電車止まって帰宅難民になってしまったんですよね?
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はい。家に着けたのは次の日になっちゃいました。
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それはお疲れさまでした。昨日は特に帰宅難民の方、沢山いらっしゃったみたいですね。
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台風直撃しましたからね。喜多さんのように、会社に泊まれば帰宅難民の心配はないかもしれませんね。
帰宅難民となってしまった時は会社に泊まるというのもありかもしれませんね。
帰宅難民の類義語
帰宅難民の類義語としては巻き込まれたという意味として「遭難者」や、「被災者」などの言葉が挙げられます。
帰宅難民まとめ
帰宅難民状態に陥ると、誰しも精神的な負担が大きくなり、その影響で言動も冷静さを欠いたものになりがちです。
あまりにも冷静さを欠いてしまった方が過激な言動を取ることで交通機関等にさらなる悪影響が発生し、余計帰ることができなくなるといった状況に出くわした方も多いのではないでしょうか?
一時的な帰宅難民という状況から抜け出すために必要なことは、冷静沈着な行動を心がけることなのかもしれませんね。