「弓は三つ物」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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弓は三つ物(ゆみはみつもの)

「弓は三つ物」とは「古代から伝承される騎射の武芸や稽古となる流鏑馬 ・笠懸・犬追物」です。個人的な考えですが、要するに弓を極めるにはどれか一つではなく流鏑馬 ・笠懸・犬追物の三つ全てが大事という事なのでしょう。戦場で相手を倒すには遠く離れていても敵を射抜く弓は最高の武器で、馬に乗りながら巧みに矢を放つには稽古から会得する必要があったのです。

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弓は三つ物の意味とは

「弓は三つ物」の意味は以下の通りとなります。
 (1)弓は騎射の三式とされる流鏑馬 ・笠懸・犬追物が大事という事。
 (2)戦国時代などで重宝された騎馬戦では弓が生死や勝敗を左右する大事な役目だった事から、武士の弓能力を高める稽古が流鏑馬 ・笠懸・犬追物となる。
 (3)「騎射の三物」「騎射三物」も同義。
”弓”は「弾力を利用して矢を飛ばす武器」、”三つ物”は「武具では鎧・袖・兜」「騎射では流鏑馬 ・笠懸・犬追物」「料理では口取り・刺し身・焼き魚、又は椀盛り・刺し身・甘煮」となり、”三つ物”だけでも前後の文章などで意味は成立しますが、より分かりやすくする為に「弓は三つ物」として騎射に大事な三つの稽古の流鏑馬(やぶさめ) ・笠懸(かさがけ)・犬追物(いぬおうもの)となります。よって、現代においては喩えなどでも使い道はありませんが、当時の戦や稽古を知る上では大事な言葉ではないでしょうか。また、反抗するや裏切りは「弓を引く」、力尽きたり何もかもお終いと追い込まれるのは「弓折れ矢尽きる」となるので、その流れとして覚えておくべき諺にもなります。

弓は三つ物の由来

「弓は三つ物」の由来は残念ながら不明です。騎射という戦闘は古墳時代のヤマト王権の頃が始まりで、その後は平安時代に弓になったとされています。また、日本で最も古い古式弓馬術「流鏑馬」は6世紀頃が起源とされ、その後は天皇や時の武将への奉納や神事という側面もあり、単なる戦闘で用いる手段という枠を超えて伝統演武へと変化していきます。

弓は三つ物の文章・例文

例文1.弓は三つ物と授業で習ってから日本の伝統文化を受け継ぐと覚悟を決めて今は乗馬クラブに通い、将来は流鏑馬を披露するのが夢である。
例文2.亡き父は三本の矢の代わりに弓は三つ物を事あるごとに説いてくれたが、結局は何が言いたかったのか大人になった今でも理解できない。
例文3.騎射に大事な稽古の弓は三つ物なように、自分も支えとなる三つの何かを決めて心に刻んでおきたい。
例文4.弓は三つ物、どんなに優れた人も稽古を疎かにすると大成しないという事なのだろう。
例文5.政治家にとっての弓は三つ物は、地盤・看板・鞄の三バンだろう。
「弓は三つ物」を使った例文となります。

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弓は三つ物の会話例

  • 俺には三つの宝物があるんだよ。何だと思う?

  • 家族と健康とお金あたりですか?

  • 一度で当てないでくれよ。もっとボケたりしないと、話が続かないよ。でも弓は三つ物って言うから、本当はもっと厳しい訓練のような格言めいたものにしたいけど、いいのが浮かばなくて。

  • 努力に勝る天才なし、とかですか? でもそれよりスマホ・ビタミン剤・アルコールの方が合っていますよね。 あ、これも宝物ですね。

自分自身の宝物や格言についての会話内容です。

弓は三つ物の類義語

「弓は三つ物」の類義語には、「騎射三物」「三騎射」などの言葉が挙げられます。

弓は三つ物まとめ

「弓は三つ物」は日本古来からの伝統的な弓による騎射戦法である三つの稽古となる犬追物・笠懸・流鏑馬の事です。戦場で敵を倒すだけでなく、神事としての儀式に近代になってからは競技としても採用されるに至っています。

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