引かれ者の小唄(ひかれもののこうた)
「引かれ者の小唄」は、言葉の意味を知らなければ、「夜に白河に浮かぶ船」とロマンチックな情景を思い浮かべると思います。吉本ばななの短編小説のタイトルでもあり、2015年に映画にもなった四字熟語です。また、夜船「よふね」を「よぶね」と読んでもいいですが、「しらかわ」を「しろかわ」と読むのは誤りなので、注意が必要です。
引かれ者の小唄の意味とは
「引かれ者の小唄」の意味は、「負けたり、失敗したのに、負け惜しみで強がりを言うこと」です。どうしようもできない状態に陥ったにも関わらず、強がりを言うことを指します。
引かれ者の小唄の由来
「引かれ者」とは、罪人のことで、馬に繋がれた罪人が刑場に引かれていくことを意味します。そして「小唄」とは、鼻歌のことで、刑場に連れていかれているにも関わらず、内心は焦っているのに、鼻歌を歌って、強がっている様子を表した言葉となっています。
引かれ者の小唄の文章・例文
例文1.彼はそわそわしていたので、お手洗いの場所を伝えると、引かれ者の小唄のように、「いえ、大丈夫です。」と答えた。
例文2.仕事で失敗してクビになったのに、「もともと、やめるつもりだった」と引かれ者の小唄のように話している。
例文3.隣の奥さんは全身にブランド品を身に着けて自慢しているが、夫や子供の着る服がボロボロで引かれ者の小唄はこのことなんだなと感じた。
例文4.いつも、結婚に興味がないと言う彼が、こっそり結婚相談所に行くのを見てしまった。あのときの彼は引かれ者の小唄だったようだ。
例文5.サッカーの試合で負けたのに、ベストメンバーじゃなかったから負けたとか言い訳をしていて、引かれ者の小唄のようだった。
「引かれ者の小唄」を使った例文となります。
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引かれ者の小唄の会話例
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ニュースを見たけど、昨日捕まった容疑者の決定的な証拠が見つかったらしいね。
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見たみた!あれだけ無実だと言っていたのにね。
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今となっては引かれ者の小唄でしかないよ。
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牢屋のなかでしっかりと反省してほしいね。
「引かれ者の小唄」を使った会話例となります。
引かれ者の小唄の類義語
「引かれ者の小唄」と関連する言葉には「負け犬の遠吠え」「虚勢を張る」「往生際が悪い」「面の皮が厚い」などがあります。
引かれ者の小唄まとめ
今回は、「引かれ者の小唄」について説明しました。負けたり失敗することは、悔しいことですが、言い訳を言っていては引かれ者の小唄でかっこ悪いですよね。潔く負けや失敗をを認めることは、大切なことだと思います。次に繋げることができれば、成長できるのではないでしょうか。