弱腰(よわごし)
「弱腰」(よわごし)は読みやすく、大凡の意味も文字通りとなるので、改めて辞書などで調べる必要がなくても大丈夫だと思っていませんか? 確かに、普段の生活での弱気や意気地が無いとする意味で事足りますが、投資の世界でも用いられるなど様々な使い方があります。今回はそんな知っていそうで、奥深い言葉の「弱腰」を徹底的に調査してみました。
弱腰の意味とは
「弱腰」の意味は、以下の通りとなります。
①気持ちが優しい、弱い、強気になれない、弱気など。
②意気地がない、消極的な気持ち・態度、諦めている。
③腰の左右の細い部分。
一般的には①や②に対して、弱腰の意味として使われる事が多いです。政治家やスポーツ選手、他には有名人などに対しては、弱腰と揶揄される使い方も頻繁で、特に大臣など普段は威張っていても外国相手の交渉になると、「弱腰外交」や「弱腰交渉」とメディアから叩かれる傾向です。また、意外なところでは、投資用語にも「弱腰」があって、買いが入らずに日経平均や個別銘柄が上がらない状況、将来の下落予想などを例える際に使われます。
弱腰の由来
「弱腰」の由来は、諸説が入り乱れ正確には分かっていません。中国語にも、「弱腰」がありますが、そこでは「腰が引けている」という意味です。日本には”腰”を使った言葉が多く、有名なのは「及び腰」「ケンカ腰」「へっぴり腰」などです。「及び腰」と「へっぴり腰」は似たような意味で、気から弱ってふらふらした不安定状態となります。これらが派生して「弱腰」になったという説もありますが、真相は不明なままです。
弱腰の文章・例文
例文1.口が悪く強がっているが、内心は弱腰でケンカなどはしたくない。
例文2.女性の方が芯が強く、弱腰には程遠い。
例文3.営業は気持ちが大事なので、弱腰になったら負けだ。
例文4.テストに自信があったが、難しい問題で頭がパニックなり弱腰のまま終わってしまった。
例文5.弱腰外交と非難される内閣。
弱腰を使った例文は、”弱気”に当てはめるとより分かり易いかも知れないです。
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弱腰の会話例
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弱腰って意味は分かるんだけど、どうも弱気との違いが良く分かりません。
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弱気の反対は強気でしょう。弱腰の反対にも、”強腰”があるの知っている?
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言われてみると納得だけど、強気ほど強腰って使わなくないですか?
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確かにそうよね。でも、弱気って、そう見えているだけで実際は強気の場合もある。逆に弱腰は「腰から弱い」となるので、体全体からして負けていると捉えられなくもないよね。日本語のニュアンスは難しいけど、弱気をさらに強調するのが弱腰ではないですか。
「弱気」と「弱腰」の違いを解説している会話内容です。
弱腰の類義語
「弱腰」の類義語には、「弱気」「及び腰」などの言葉が挙げられます。
弱腰まとめ
「弱腰」は、弱い気持ちや意気地がない等の意味を持つ言葉です。由来などは不明ですが、数ある腰を使った言葉の一つとして、昔から使われていたのは間違いありません。中でも、政治で外国と交渉をした後、日本に対して不利益ながら認めた政権を批判する際に、「弱腰外交」と叩かれる新聞記事やニュースが目立ちます。