待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)
待てば海路の日和ありとは、今は決して良くない状況だとしても、じっくり待ていれば、好機は必ずやってくるという事の例えです。焦ってしまって、じたばたしてしまう事があるとは思いますが、待てば海路の日和ありと言うように、そんな時でも焦らず待っていれば必ず好機が訪れるという事を表しています。それでは、今回は「待てば海路の日和あり」について解説していきます。
この記事の目次
待てば海路の日和ありの意味とは
待てば海路の日和ありの意味は、今は状況が良くなくとも、焦ることなくじっくりと待っていれば、必ず好機や幸運は訪れるという事の例えです。この言葉は、海路と言われるくらいなので、漁師さんなど海の上にいる人が使うことの多い言葉です。どんなに、天候が悪かったり波が荒かったりしていても、そのうち航海に適した落ち着いた静かな海の日和がやってくるという事です。待てば海路の日和ありは、英語では「Everything comes to those who wait.」と表記されます。「Everything comes to those who wait.」とは、焦らずに待っていることの大切さを表す意味の言葉になります。
待てば海路の日和ありの由来
待てば海路の日和ありは、元々「待てば甘露の日和あり」という言葉から来ています。甘露といえば、甘露煮などを思い浮かべる方もいらっしゃると思いますが、元々中国の言葉で、天が降らせてくれた恵みの雨のことを表していました。つまり、待てば甘露の日和ありとは、どんなに雨が降らなくても、じっくり待っていればいずれ恵みの雨が降る日が訪れるという意味になります。そして、待てば海路の日和ありは、この甘露が転じて海路になったと言われています。因みに、待てば甘露の日和ありというタイトルの漫画があり、人気となっているようです。
待てば海路の日和ありの文章・例文
例文1.待てば海路の日和ありというように、ようやく自分にもチャンスが訪れた。
例文2.今回の失敗は悔しいが、待てば海路の日和ありと言うように、また次の好機を待つことにする。
例文3.受験で不合格続きだが、一生懸命勉強していれば待てば海路の日和ありというように、きっと自分に合った進学先に出会えるはずだ。
例文4.最近は梅雨で雨続きだけど、待てば海路の日和ありで、いつか出梅のときが来るだろう。
例文5.待てば海路の日和ありで、1年浪人して勉強を続けていたら、ようやく志望校に合格できた。
待てば海路の日和ありとは、焦っていても仕方がないから、とにかくじっと待っていれば良いといった意味で用いられます。
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待てば海路の日和ありの会話例
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最近は実家のお店は順調なの?
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いつもと変わらないよ。特に何かしているわけでもないしね。
いつもお父さんが、「待てば海路の日和ありで、うちの味に気付いてくれる人が増えれば大繁盛する」って言ってるんだけど、もうずーっと状況は変わらないからね。 -
そっかー。経営的には大丈夫そうなの?
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それは大丈夫かな。大繁盛はしないけど、常連さんのおかげで成り立ってるみたいだから。
実家の飲食店について話している様子です。
待てば海路の日和ありの類義語
待てば海路の日和ありの類義語は、「果報は寝て待て」「人事を尽くして天命を待つ」「石の上にも三年」「急いては事を仕損じる」などがあげられます。
待てば海路の日和ありの対義語
待てば海路の日和ありの対義語は、「寝ていて牡丹餅は食えぬ」「先んずれば人を制す」などです。
待てば海路の日和ありまとめ
待てば海路の日和ありとは、今はどんなに状況が良くなくても、じっくり待っていれば好機はそのうち必ず訪れるという意味でした。何か行き詰ってしまった時などは、待てば海路の日和ありという言葉を思い浮かべて、焦らずにじっくり待ってみるのも良いかもしれませんね。