後の祭り(あとのまつり)
祭りの後、ではなく後の祭りということわざがあります。文法としてはなんだか不思議な感じですが、意外と皆さん気にせずにこの言葉を使っているのではないでしょうか?なぜ、後の祭りと言われるようになったのかなど例文も含めて解説していきます。
後の祭りの意味
絶対に間に合わないこと、物事が終わった後に後悔してももうすでに手遅れである、もしくは物事が終わった後に騒いでも仕方がないと言うことを意味しています。
後の祭りの由来の由来
大きく分けて二つ由来があるようです。
一つは葬式や法事などで亡くなった後に盛大な儀式をしても意味がないという事から手遅れである、後悔の念を表す言葉になったと言うもの
もう一つは八坂神社の祗園祭は7月1日より一ヶ月行われ、17日にたくさん山車(だし)が出るのですが、その山峰巡回の行事を「前の祭り」といい、還車の行事を「あとの祭り」と言うそうです。賑やかさもなく見物に行っても意味がないため、「あとの祭り」が手遅れという意味になったと言うものがあります。
後の祭りの文章・例文
例文1.隣の部屋にいる1歳の子どもが静かになったので様子を見に行くとすでに後の祭りでティッシュが全て箱から出されていた
例文2.喧嘩した彼女に謝るつもりでいたが家に帰る頃には後の祭りで彼女の荷物はもうなくなっていた
例文3.取引先への連絡をすっかり忘れてしまい翌日慌てて連絡するももう後の祭りだった
例文4.こちらの都合で契約破棄をしたので再契約したくなっても後の祭りだ
例文5.期限は昨日だったから今慌ててももう後の祭りだ
やっておけばよかったと後悔したところで間に合わずどうにもならないことを表しています。
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後の祭りの会話例
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あぁ、どうしよう・・・
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どうしたんですか?
もしかして、先週言ってた資格試験の申し込み、忘れたんですか? -
そうなんだよ。連絡したらもう受け付けられないって言われて・・・どうにかならないかな?
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連絡して駄目だったならそれはもう後の祭りですよ・・・。
申し込み期限をすぎて慌てる男性とそれをたしなめる女性の会話になります
後の祭りの類義語
後の祭りの類義語は、「覆水盆に返らず」や「臍を噬む」、「手遅れ」などの言葉が挙げられます。
後の祭りまとめ
一度できると言ったのにできなくなってしまった状況や、とりかえしがつかないこと、手遅れであることを表すときに後の祭りと言います。なんとなく、向かっても間に合わなかったと言う状況であれば「祭りの後」でも通じるようなきがしてきますね。誰でも間に合わなくて後悔すること「後の祭り」を経験したことはありますよね。ただそういうのはできれば経験したくないですね。計画的に、慎重に忘れないようにしたりスケジュールを組んでいきましょう。